夏になったら思い出すことは | ふりちんの寅のブログ

ふりちんの寅のブログ

エロ妄想記事が削除されますので、アメンバー限定にさせてもらいます。
興味のある方はドンドンアメンバー申請してください。
R18でしょうが年齢の審査のしようがありませんので、基本は誰でも認可します。どんどんアメンバー申請してください。

ブログネタ:夏になったら思い出すことは何? 参加中
本文はここから


子どもの頃に友達同士でキャンプに行った。

子どもの頃からサバイバルタイプの俺はお年玉を貯金してはテントや寝袋を買っては

夏にキャンプに行くのを楽しみにしていた。

小学5年生までは親が一緒についてきてくれていたが、6年生の夏は友達だけで行きたいと

駄々をこねた。

場所はいつも海水浴にいく海岸のもっと先のほうと決めた。

仲のよかったクラスメイト4人で出かけた。

テントを張ってすぐに海パンになるとTシャツを投げ出して海に向かって走った。

遊び飽きると「食料調達に行こう!」と磯場のほうへ。

昔は磯にいるサザエの子供や貝をとってもうるさいことは言われなかった。

手に手にバケツやアミを持ち素潜りであわびやサザエを捕って夜のご飯のおかずの足しにと

楽しみにしていた。

ところが磯場からテントに戻る途中岩から岩へとび移ろうとした俺は思いっきり

膝を打ち、割れた貝で膝をざっくり切ってしまった。

ま、そのときは遊びに楽しく気にもしなかったが。

暗くなる前に飯盒で飯を炊き、さあ貝を煮ようかという時になって

雨が降り出し、カミナリが落ちる荒れ様の天気になった。

沖のイカ釣り船も右往左往している。

だれかが「ぼく恐いよ」と言い出すとそこは小学生の集まり、

「ココは危ないから逃げよう」という事になり、慌ててテントをまるめて、ご飯の入った飯盒を持ち

その場を逃げ出した。

真っ暗になった山道をてさぐりで登り、国道に出ると一歩でも人家に近いほうへと足を速めた。

2・3時間も歩いたろうか?

集中豪雨は嘘のように上がり、小さな漁村では子どもたちが花火を囲んで遊んでいる。

「なんであんなに慌てて逃げ出したんだろう?貝を残してきて損した・・」などと愚痴りつつ

その晩はその砂浜に打ち上げられた廃船(小さな漁船)で眠ろうという事になり船底で横になっていると

村の子どもたちが「ココはおばけの出る舟バイ!幽霊のでるとぞ!」と言いに来た。

「えっ!」「どうしよう?」・・・「俺たちを脅して喜んでるのさ。いいよ。もう疲れたからここで寝よう!」

としばらくすると村の大人たちが来て同じ事を酒臭い息で言う。

「やっぱりおばけが出るって・・」「もう帰ろうよ、」「朝まで歩けば家に帰れるよ。帰りたいよ」

一人が弱気なことを言うと全員が弱気になって、兎に角家まで歩いて帰ろうという事になった。

夜通し歩いて翌日の日が真上に昇った頃に俺んちの前で全員座り込んだ。

気づいてみると海パンにシャツをはおっただけの姿で・・・。

親がタオルケットをだしてくれ、全員がぼろきれのように畳の上で眠りについた。

そして目が覚めたら俺の膝の怪我の治療。

時間が経った傷はほとんど傷口は塞がり、肉の間に小さな貝の破片がもぐっている。

ナイフを焼いて膝を切り破片を取り出したが、キャンプのリーダー格だった俺は途中で

何があっても泣き言を言わなかったが、怪我の治療をしている時は涙を流した。

思い出すことは・・・砂浜に置き去りにしてきたあわびやサザエのことである。

いまだにもったいなかったと思えてしょうがない。