神崎は小倉の執拗な要求に応えることになる。 | ふりちんの寅のブログ

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警察はオクラテレビとオナに完全にやられた形になってしまった。

実際、世間のオナへ対する人気は上々で中には警察を批判する声まで上がっている。

一週間ほどして来人に電話が入った。

「オクラの小倉だけど、今週網一回テレビ出れないかなあ?うち視聴率取れないんだよ。ドラマもスポーツも弱いし、局長がこないだのアレひどくお気に入りでサ、局長はじめ我が社全員オナファンになっちゃって。女子アナも皆オナニストなんだよ。女子アナのきれいどころ紹介するからさ、30分時間作れない?」

「でもあれ以上云うこと何もないですし・・」

「どう?売れないAV上がりのタレントこっちで用意するからァ処刑してくんない?」

「処刑って・・死ぬんですよ。最後は・・・それじゃ俺はただの殺人者になる」

「そうだよね、駄目かあ!ところでマスノートってどうやって手に入れた?」

「拾ったんです」

「どこで?」

「答えられません」

「他に持ってる人いないの?」

「じゃ、今度死神に聞いときます」

「死神かあ。死神テレビに出てくれないかなあ」

「死神は俺にしか見えません」

「何かテレビ見てる人がドキッとするような・・なんかないかなあ」

「思いついたらこっちから電話しますよ」

電話を切って死神を呼んだ。

「万光師匠~」

「はいな。お呼びでっか」

「テレビ局が煩くて、あのノート誰か持ってる人他にいないの?」

「悪魔界でもあんな面白いノート持ってんのはわいだけや」

「他の悪魔は・・」

「普通のデスノートや」

「呼んでよ」

「まだ解っとらんなぁ。悪魔は悪魔界にしかおられんのや。ワシが地上に居るのは違反犯してきてるんやでェ」

「何で・・・?」

「新鮮なバナナ食べたいからや」

「ふーん。あのノート一冊しか手に入れられないのかな」

「貪欲垂れやなあ。欲しいんか?」

「ああ!欲しい!」

「悪魔界の購買部いったら買えんこともないがな・・・」

「い、いくらするんだ」

「一冊350円やったと思うけど」

「安い!買って来てよ」

「ノートは消耗品やから、なくなれば新しいの買わなならんから・・・今のを使いきったら買えるっちゅう事や」

「俺じゃなくてオクラテレビのPが欲しがってるんだけど・・」

「ほな金はあるな・・」

「でも使い切ってないと・・・」

「あほ!そこは頭の使いようや。つまり、今のノートを全部切り取ってまうんや。デスノートでやってたやろ。ノートをちぎって使う、あれやがな。ホンでワイがページのなくなったノートをもっていって購買部のネエチャンに見せるんや。のうなったから新しいの売ってくれ!って」

「なるほど、その手はありか」

「ちょい待ちいな。悪魔界のレートを換算してみるさかい。えーっと日本円に悪魔界の350円を直すと17000万になります。消費税込みで17850万円になりますなあ」

「えっ!何でそんなに高くなるんだ?」

「国が違うとレート換算しなあかんやろ!消費税は他所の国ならもっと高いでェ」

「しかし、その消費税ってどこに納めるんだ?」

「ぶっちゃけワイの手数料でおま。そのくらい手間賃よこしいな」

「しかしあまりにも高いなあ。Pにもそんな金動かせないだろうな」

「商売下手なやあ。メモ帳みたいな小さいもんもあるし、ノートの切れ端やら安うなりまっせとか・・とりあえずもちかけてみいな」

悪魔の誘いに乗せられて小倉に電話してみた。

話すると「え、買えるの。買っとこうよ、それいいじゃない!いくら?げ!そんなに高いのか・・・ねえ、だったらノートの切れ端売ってくれよ!100万位なら出せるけど・・」

「切れ端ならいいですよ」

「決まり!いつ貰える?明日にでも100万振り込むよ」

「じゃ振込み確認できたら持って行きますよ」

警察から電話が掛かってきた。

「リュウザキだが、君のお父さんも相当疲労している。実は我々は神崎、君がオナと睨んでいるんだ。実は君のお父さんに君の監視をしてもらおうと思ったが、君の父親はそれを拒否した。それで資料の整理をして貰いながら承諾を待ったが承諾しそうにもない。これ以上君の父親を拘束するのは難しい。君の父上を解放する。しかしそれには条件がある。

君が私、Mと時間を一緒に過ごすこと、君は自分がオナじゃないと言いきれるなら捜査に協力して欲しい。どうだ?」

「判りました。俺が捜査に協力して一緒にリュウザキさんの側にいれば、うちの父親を解放してくれるんですね」

「ああ、そういう事だ。じゃ明日対策室に来てくれ。それと同時にリュウザキ巡査に帰宅してもらおう。彼には一週間休暇を上げることにする」

電話を切ったその足でオクラテレビに行き小倉ディレクターに面会を求めた。

小倉はニコニコ顔で応接室に神崎を招きいれ「振込み確認してくれたか?」

「ええ、ノートの切れ端を持ってきました」

「ほう、これか。普通のノートと変わらんな」

「ただこれを貴方に渡すと、貴方はこのノートの悪魔が見えるようになります。つまりノートの所有者が俺から貴方に移るんです。だから吃驚しないでください。いや呆れないでください。悪魔とコンタクトを取りたい時には「妾腹亭万光師匠」と呼んでください。彼はバナナを好みます。疑問を彼にぶつけると大抵のことは教えてくれます。・・・じゃノートの切れ端に触ってください。あ、その前に貴方に権利が移ると私の記憶はなくなります。

俺は検察に軟禁されます。警察は俺がオナじゃないと確信するまで俺を軟禁するでしょう。

俺が警察から開放されたらノートの切れ端を俺に触らせてください。お願いします。触るのは明後日の夜12時以降にしてください」」

「おう、じゃ、明後日の12時1分にさわるぞ!」

俺は小箱にノートの切れ端を入れたものを渡して、テレビ局を出て警察に行った。

「神崎。約束を守ってくれてありがとう。じゃ父上を解放する」

「神崎巡査、君には一週間の休暇を申請しておいた。自宅でゆっくり休んでくれ。私が許可をしたので所轄への連絡は無用だ」

「あ、ありがとうございました。では失礼します」

「おい、来人、しっかりやってくれ、ただ無理はするな」


「ああ、俺がオナで無いことを理解して貰うよ」

「じゃ、神崎君は今までの事件のファイルに目を通してもらおうか?」

対策室では蓑田刑事は蓑川刑事、小池巡査は大池巡査に改名をしていた。

小池巡査は大池への改名を嫌がったがリュウザキ管理官が強引に名札を作って渡してしまった。蓑田刑事は反対も賛成もないので決まってしまった。

対策室には簡易ベッドが設けられ神崎は泊り込みになる。

おそらく外出はさせてもらえないだろう。監禁はされないが軟禁になると想像できた。

翌日休学届けを書いて、大池巡査に大学に提出してもらうように頼んだ。

「もしよければ一緒に行く?」

「え、いいんですか?」

「ええ、警察でもそこまで拘束は出来ないわ。ただ私は貴方の側から離れないけど」

               つづく