結局、三浦は病院でマスターベーション死した
その晩田舎から出てきた母親に見守られながら死んだ。
母親は「止めなさい。そんな恥ずかしいこと」と何度も泣いて頼んだが三浦の手は止まることなく動き続け、チンポの先は赤く腫れ上がり最後は薄い透明な体液が出るだけだった。病院がおこなった事といえば、血液検査の為に血を抜いて、出た精液を保管し、精神安定剤を注射したが無駄だった。
遺体は検視官に回された。
母親は「病気なんですよね。あんな恥ずかしい死に方をしたのは病気の所為ですよね。親の教育が間違っていたんじゃないですよね!」
その頃警察は高木の手紙を入手し分析していた。
「お前に毎日痴漢されて私の人生はつらいものになった。絶対天罰を加えてやる。死ね!。死ね!。死ね!。お前は女性の敵だ!私は死ぬまでお前を恨んでやる。畜生め。お前は彼女なんか一生出来ないだろう!私の怨念で狂い死にさせてやる」
「どうですか。蓑田刑事」
「このかなり恨みを持った女性を探して見てくれ」
「わかりました。コレによると三浦は痴漢の常習者のようですね」
「ああ、痴漢された女性にかなりの恨みを買っていたという事だな」
「しかし名前もないし、・・兎に角三浦の乗る電車の乗客を当たってみます」
翌日の朝、高木と神埼は三浦が乗車しなかったのを確認して頷きあった。
「もうコレで大丈夫さ」
「ええ、よかったわ。神崎君、何したの?あ、それは聞かない約束だっけ」
「そういう事。さ、新宿で映画を観ようか」
「ええ、手をつないでもいい?」
「うん。何を観るかな」
「神崎君に任せる」
翌日から警察は三浦の利用する駅に警官を配置しビラを配った。
「痴漢対策週間。一ヶ月以内に痴漢被害を受けた女性は下記に電話してください。警察で聞き取り調査にご協力ください。聞き取り官は婦人警官が担当し、貴女の個人情報は外部に洩れる事はありません」
「蓑田刑事。お手上げです。今日一日で800人の女性から電話がありました。この調子でいくと一万の痴漢被害者が連絡して来ますよ」
「一ヶ月以内は幅広すぎたか?」
「て言うか痴漢被害の多い事に驚きですね」
「じゃ、三浦の年を考えて35以上の女性被害者は適当に話を聞いて対象者から外せ!35未満を優先に聞き取り調査だ」
「わかりました」
連絡をくれた者のうち、ひどいのは71の婆さんが乳を揉まれたとの届出があった。
「なあ、この婆さんは調査から外そう」
「何を言うんですか。同じ女性ですよ」
「でもコレだけの数が来るとは・・・年寄りと不細工は対象外だな」
「ぶ、不細工!じゃ、あたしは不細工ですか?聞き取り対象者ですか?答えてください!え、私は不細工に入りますか?え!答えなさい!」
「い、いや。君は可愛いよ、勿論聞取り対象者だよ。君は魅力があるもんな」
「今の一言はセクハラです!」
「じゃ、私は?」
「私はどうなんですか?」
婦人警官はブスかどうかこだわりを持つ者が多く、また女性蔑視なんて騒ぎ出すのもが入る。
却って婦人警官の一人当たりの聞取り時間は長くなった。
高木もビラを貰って警察に電話した。
蓑田刑事はさすがである。マス死した鬼頭の学校の女生徒からの電話が数件あるのを見つけ、リストに赤丸を付け、ピックアップしていた。
学校へ警察から電話が入り、対象の女子生徒はそろって聞取りをしたいと言ってきた。
校長は鬼頭の事件で警察に懲りていて一も二もなく了承してしまう。
女子生徒は風紀係りの先生と補導部の先生が付き添って車で警察に行った。
高木以外に7人の生徒が連絡していた。
高木は5番目に聴取された。
「恐がらないでね。あなたの名前が外部に洩れる事は無いから安心して。どんなことされたか、どんな男だったか私に教えてくれる?つらいと思うけど痴漢をなくす為に協力してね」
婦人警官に優しく諭され、生徒達は自分の痴漢被害を訴えた。
「高木小枝子です。年は17です」
「被害に合った路線
「明大前から乗ってくる男で・・・たぶん井の頭線で乗り換えの男だと思います。触ってくるのは明大前から新宿駅の手前まで・・・」
「男の顔は見た?」
「はい。のっぺりとした顔のサラリーマンです」
婦人警官何枚かの写真を出して見せた。
「どうこの中にいる?」一枚は三浦の写真、残りはダミーの写真。
「あ、この男です」
「ヒットね。じゃこの手紙は貴女が書いた?」
「あっ!・・・」
「貴女が書いて渡したのね」
「・・・ええ・・・」高木は拙い事をしたと悟った。
「貴女は彼をそうとう怨んでいたようね」
「・・当たり前です。あいつは死ねばいいと思いました」
「思っただけ?」
「・・えっ!それはどういう意味ですか?」
「死ねばってどうやって死ねば良いと・・」
「そんな。具体的なことは・・・憎かったから思っただけで」
「そうね、痴漢にあったんだものね。でも手紙渡すかしら」
「・・・それは・・・何も出来ないから・・・悔しくて・・・せめて呪って・・やめればいいと・・・」
「勇気が入るわよね」
「ハイ。ドキドキしました」
「翌日顔合わせること考えなかった?」
「そ、そこまで・・」
「考えなかった。でもその次の日から合わなくなった」
「え、ええ。でもそんなこと知りません」
「そんな事って?」
「いや、何も知りません」
そこに蓑田刑事が顔を出した。
「ご苦労。ココからは私が替わろう」
「私も隣で聞いてて良いですか?デリケートな部分なので女性が側についていたほうが」
「ああ、ココに居てくれ」
「高木さんって言ったね。君に痴漢した男は三浦と言ってね、君の手紙を貰った後にマスターベーションを止められなくなって・・・死んだ」
「ええっ!・・・死んだ・・・」
「ああ、君の学校の鬼頭君が死んだのと同じ死に方だ」
「・・・」
「マスターベーション。わかるよね」
「・・・・」
「君ももう大人の女性の仲間入りの年頃だ」
「・・・・」
「死に方が特異なのはわかるよね?」
「・・・・」
「男がマスを掻きすぎて死んだんだ!普通は死なない死に方だ」
「・・・」
「蓑田刑事。彼女はまだ高校生ですよ。そんな直接的な言い方は止めてください」
「何を隠している。オナニーは君もするだろう?え?」
「刑事。もう止めてください。高木さん答えること無いわ」
「少し黙っていろ」
「さあ、立って。行きましょ!こんな尋問に答える必要ないわ」
「何を使った?新しい覚せい剤か何かを使ったのか?待て、逃げるな。まだ終わっていない!おい。」
高木は別室に連れて行かれて「もう帰っていいわ。今日の話は参考になった。ごめんなさい。蓑田刑事って言うの、あの人。何人も怪死してるので気が立っているのよ。許してあげてね」
「ええ・・・いいんです」
「気持ちが落ち着くまで休んでいって。後でミニパトで家まで送るから・・・」
「あの友達や先生は?」
「先に帰ってもらったわ。だから気にしないでゆっくり休ん。30分したら覗きに来るわ」
高木は家に戻されると神崎にメールした。
今日の事情聴取の全てを打った。
神崎から電話が来た。
「神崎君!あの男に何をしたの?教えて!」
「それは君には関係ない!」
「鬼頭君の死に方と関係があるの?」
「それ以上聞くな!俺とは鬼頭も三浦も関係ない」
「でも・・・」
「俺は高木とも関係ない。わかったな!警察に俺のことを言うんじゃないぞ!」
「・・怒らないで」
「じゃ明日放課後付き合え。いいな?」
「わかった」
神崎は電話を切って怯えを感じた。
高木の線から俺の犯行がばれる?高木を殺すか?・・まずい
俺の周りで事件が起きすぎている。
高木を殺すともっと警察はおれの回りを疑うだろう。
明日高木とセックスしよう。
味方に抱き込むんだ。それしかない。
それでも言う事聞かないならヤルしかない。
つづく