ふりちんは思い込みの激しい男なのである。
一人思い込み勘違いをして恥ずかしい思いをしたことが何度もある。
原因は反省をしないことにあるのか。
そんな勘違い男の恥じシリーズ。
ある日ファミレスで食事をしていた。
食後にフリードリンクをお代わりしながら、文庫本を読んでいた。
何度かコーヒーをお代わりしていると、いたいけな高校くらいの男の子が
コーヒーをサービスしてくれる。
まだ中学生のようなあどけない少年である。
あんなに幼いのにアルバイトかぁ!偉いなあ!
他の学生は友達とちゃらちゃら遊んでいるというのに。
うちの子も時間があれば、放課後クラブとか友達と出かけたりと遊びまわっている。
そうか、ご両親が離婚して母一人子一人家計を助けようと頑張ってるんだ!
偉いなあ。感動もんだ。
うちに帰って今晩この話を子供に聞かせよう。
財布を見ると千円札が何枚かと500円玉がひとつ入っていた。
俺は少年がテーブルにコーヒーをサービスに来てくれた時に
「君は学生さんだろう?いま、何年生?」
「中学2年です」
「ちゅ、ちゅうがく!・・・え、偉いねぇ、そうか、中学生か・・・・」
家の事情があって、アルバイトをさせてください・・と頼んだんだ
店長は中学生はアルバイトは無理なんだよ、君を雇うとお店の責任者の私が叱られる・・
そんなこと言わないで・・僕は母を助けて働かないといけないんです!何とかお願いします・・
困ったね、じゃ高校生という事で放課後だけアルバイトやってみるか?
ありがとうございます。ぼく、一生懸命頑張ります・・
などと店長と中学生の会話が聞こえてきた。
再度、中学生を呼びとめ、財布に在った500円を握らせて
「辛いこともくぁるだろうが頑張れよ。お母さんを守ってやれよ」
「あ、困ります。これは・・・」
「いいんだ。おじさんの気持ちだ。黙ってポケットに入れときなさい・・いいから・・早く」
バイト代+500円のチップ 時給にして 50円から100円のアップになったろう
仕事終わりにジュースの一杯でも飲めるだろう
そんな良い気持ちで支払いをしようとした。
奥から店長らしき人が出てきて「お客様・・・」
呼び止められた。
わざわざあの少年が報告したもんだから、店長が挨拶に出てきたのか・・真面目な奴だな
「お客様、コレは困ります・・」
「お店の規則は知っている。コレはあの少年への僕の気持ちなんだ。店長もひとつ暖かい目で指導してやってくれ。健気じゃないか。」
「あの、あの子は中学生で・・」
「ナイショにしておく。頑張るように伝えて・・・」
「いま、中学生のお仕事研修って授業の一環で受け入れた学生の一人で・・・学校から依頼されて何人か当店でも・・」
「授業?・・・・あ、失礼しました」と返された500円を受け取って逃げるように帰ってきた。
紛らわしい。あの子もそう言えばいいじゃないか!・・・そういえばうちの下の子も去年仕事体験と言って八百屋さんへ手伝いに行ったとか言ってたっけ・・・お~また一人合点で激しい思い込みの性格が出てしまった。
デモね、こんな間違いをする自分が可愛いんです。
だから、またやっちゃうんです。