初めての作品アップ。妄想官能小説第19章 | ふりちんの寅のブログ

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翌朝、目覚めに「一発やろうか」とふりちんは誘ってみたが、はづきの機嫌は戻らず味気ない朝食をとり、タクシーも空港まで沈黙が続いた。

「なあ、機嫌直してくれよ、次の土日俺が上京するから、なあ、頼むよ。な、愛してる。本当だって。夕べは疲れたから・・・な、今度はうなぎ食って、リポビタン飲んで・・丸一日ヒリヒリするまでやらしてくれよ」

「絶対約束よ!ふりちんが愛してるひとは・・?」

「はい。はづきでーす。」

「嘘言ったら絶交だからね」

「好きだよ、心から。君が一番可愛い」胸を押さえながら言った。

出発の時間が来て二人は別れた。 

喧嘩はしてもはづきはふりちんを愛していた。

別れた後に来る寂しさ。

そして彼に対する自分の本当の気持ちがみえる。

この間はあたしどうかしっちゃってたんだわ。あんなに冷たくするなんて、たまたま疲れてただけじゃない、キツイ事言っちゃた。

メールで謝った。即返信メールで「こないだはホントにごめん。愛してるよ、心から」の返事が来た。

金曜日のお昼に「明日は何時に空港につきますか?便を教えてね」とメールしたがなかなか返事がない。家に戻ってシャワーも浴びず待っていると携帯が鳴った。

「はづき、ホントにごめん。日曜日にゴルフコンペが急に決まって上京できなくなった。

え、土曜日はあいてるけど日曜日の朝が早いんだ。いや、俺の歓迎コンペをお得意さんが企画してくれて、主賓が行かないわけにはいかないだろ?・・・ね、機嫌直してくれよ。来週は必ず行くから・・」「嘘吐き」あたしは電話を切ってしまった。

何度かコール音が続いたが無視してシャワーを浴びにいった。

シャワーに打たれながら泣いた。「ふりちんのばか。ひとでなし。だいっ嫌い。えーん」

翌週は電話もメールもしなかった。向こうから来るメールも電話も無視した。

「反省しろ!はづき様は怒ってるぞ!簡単には許してあげないから

意地を張って電話に出たい気持ちは在ったが我慢した。

金曜日に電話が着たら取ろうと思っていた。

しかしメールも電話もない。どうしたのかしら?

気になってメールしたが戻ってきてしまう。電話をしても現在使われておりませんの案内。いろんな事が想像された。

ふりちんも怒って携帯を変えてしまったか、好きな女が出来て浮気してる?でもメールなら繋がるはず・・あ、メールアドレス変えた?・・ありうるな。

かれのプライド傷つけたから?・・そんなに意固地にならなくても・・・

土日はもやもやして過ごした。一日中携帯を気にして過ごした。

月曜日矢も楯もたまらずふりちんの会社の九州支店の電話番号を調べて電話しようとして気がついた。ふりちんの苗字を知らないのだ。下の名は一度聞いたことがある、たかし・・だったかあつしだったか・・・。

手段がない、しょうがないまた九州に行こう、それしかない。

次の土曜日飛行機に乗った。どこに行けば会えるか方法も思いつかなかったが寮の場所は聞いていたので寮を訪ねることにした。ええい女は度胸よ、寮の玄関に立って案内を乞うた。寮母さんらしき人が出てきたので

「あの、先日暴漢に襲われそうになったところをこちらの寮にお住まいの方に助けていただいて・・お礼に伺ったのですけれど・・いらっしゃいますか?」

「はあ、ま、それで、お怪我もなく・・まあ、ようございましたね。最近はこの辺にも変な奴が下りますタイ。気をつけんばね・・で、その人の名前は?」

「あの・・私も動転してお名前を聞きそびれて・・あの、最近東京から転勤してこられたとおっしゃっていた・・背が175くらいで・・・」

「ま、大変。おとうさ~ん、大変来てくれんな。ええ、あん人な交通事故で入院しなさったと。先週のえーと・・お父さん、こん人な高瀬さんに危なかところば助けられなったてお礼にきなさったと。高瀬さんが入院したとはいつやったかね?」

「はーほー。それはご丁寧に・・高瀬さんは確か先々週の水曜日やったか、仕事中に九州自動車道でトラックの玉突き事故にあって・・・。新聞載ったでしょうが・・見とらん?2人死んで5人病院に入院したとですよ」

「そ、それで高瀬さんは・・」

「重症って・・いつ退院できるかわからんて部長さんが心配しとんなさる」

「あの、どこの病院に」

「博多の慈善会病院てご存知なかですか?」

「わかりました、病院に回ってみます。では・・・」

「・・あの、まだギブスで・・あん女の人は高瀬さんの恋人じゃろか。綺麗か人やねぇ」

「お父さんは若っか女ば観たらすぐ鼻のしたば伸ばしてから、もうこっちきんしゃい」

耳を引っ張られて消えていった。

あたしはタクシーを止め「博多の慈善会病院まで、急いでお願いします」

タクシーは迷わずについた。

受付で「高瀬さんの病室は?」

「えーと高瀬さんですね。・・・何科ですか?」

「あのう先日交通事故で・・」

「事故の患者さんは沢山いら・・・あ、高瀬さん・・いました。まだ面会謝絶ですね・・」

「えっ、ひどいんですか?」

「貴女は?」

「あ、あの・・妹です。事故だって聞いて今日東京から飛行機で・・合わせてもらえませんか?」

「じゃ3階のナースセンターへ行ってみてください。はい、次の方・・・」

はづきは3階まで階段をいっきに駆け上がるとナースセンターに声を掛けた

「あの高瀬の身内の者なんですが・・ちょっとでも顔をみたいんですけど」

「高瀬さん、いま落ちついてますが、基本的に面会謝絶の場合は・・・ぁ、先生」

「聞いてたよ。よかとじゃなかね。高瀬さんもこげん別嬪さんば見たら元気になろうたい。あそこもな」

「もう、先生のエッチか事ばっかし言うて、そげん冗談はシェクハラて女性に嫌がられるとですよ」

「あの、どこに」

「いま御案内します。こちらへ・・45分までにしてください。面会は10分です」

CPUに案内される。ベッドに機械に沢山のチューブが伸び包帯でぐるぐる巻きにされた男性が寝ていた。両手と片足が天井からぶら下がった固定具でつるされ、顔はほとんど包帯で巻かれていた。片方の目だけ覗いていたが青く腫れ上がり面影もなかった。

「どのような事故だったんですか?」

「病院では詳しいことは説明できませんが、高瀬さんの居眠り運転もあると警察ではみているようですよ」

「ああー、居眠り運転!なんで居眠りなんか、ねえ、わかる?あたしよ!」

「あまり患者さんを興奮させないでください。安静指示が出てますから」

「す、すみません。では私の言葉はこきえてるんですね?」

「先生も脈拍や瞳の状態で意識はあるという判断でしか・・そろそろよろしいですか」

はづきはCPUを出て長いすに座り込んだ。

「あ、あの持ち物なんかは・・・・」

「先日東京から家族の方が見えられてお持ち帰りになりましたけどお聞きになりませんでした?・・」

わたし実家を出て一人暮らして・・・・あのう、携帯は・・電話しても不通になってて」

「携帯もぐしゃぐしゃで・・携帯は事故の証拠物件だとかで、携帯使用のわき見の可能性もあるとかで警察が・・」

「・・・そうでしたか。いつ頃になったら話しができます・・・」

「さあ、もっとはっきりと意識が戻らないと今の段階ではなんとも・・・・・」

はづきはふらつく足で病院を出た。頭は真っ白でなにも考えられない。

速く元気になってください。神様お願い。・・・ある店の前で立ち止った。

店先に店内が見えないほど携帯電話がディスプレイしてある。

一台の携帯を掴んでレジに向かった。

「これお願いします」

「はい、身分証を・・ナンバー決まってお返しするのは明日以降になります」

「今日中には無理ですか?」

「今からだと・・ちょっと」

「わかりました。明日あさ来ます」

「こちら引き換え券です、えープランのほうが・・・」

「ええ、そちらで・・はい。料金は振込みで・・・」店員の問いに上の空で答えた。

兎に角新しい携帯を渡して帰ろう、動けるようになったらすぐに電話できるように準備して・・・あたしの番号とメルアド・・会社の寮もいれといてやろう・・そして会社。

適当なシティホテルに入り荷物をおいた。明日戻るしかない。携帯を午前中に受け取って病院に預けよう。ソコまで考えると早いうちからベッドに入った。

夜中に起きて手紙を書いた。

まずはお詫び、自分のせいで寝不足にさせてしまったんじゃ内科と心配していること。電話やメールに出なかったこと、そして新しい携帯を買って置いていくから元気になったら連絡がほしいことなど。

翌朝携帯を受け取る必要な番号を入力して自分の携帯にも新しい番号をアドレス帳に登録した。その足で病院に行き携帯の袋を出して、簡単に事情を説明した。

「ちょっとお預かりできかねますが・・」「そんな冷たい事言わずに」

「お元気になられても病院では携帯は使えませんよ」

「退院して連絡くれてもいいんです。意識がもどったら渡してください。中に手紙も入ってます。見せればわかります」

「はあ・・」

携帯の入った袋を看護婦に押し付けると急いで病院を出た。

タクシーで空港に廻りキャンセル待ちで飛び乗った。                       つづく