昨年も夏休み中と2学期に書きましたが、やはり約40日間もある休暇をどのように過ごすかで2学期のスタートが大きく影響すると今年も実感しています。

 

昨年、2学期のスタートはオンライン授業や分散登校が多く、なんとなく2学期が始まってしまった印象がありますが、今年は通常通り幼稚園・学校生活が始まっています。

 

コロナ禍、3年目の夏でしたが規制も緩和され遠方へ旅行をするご家庭も多く、また久しぶりの旅行ということで長期滞在する家庭も多くみられました。9月一週目のレッスンでは気持ちの切り替えができず、夏休み気分を引きずっている生徒が目立ちました。

 

会員対象による今年の「夏休みアンケート」では、53%の家庭が「とても充実していた」と回答しました。実家へ帰省、旅行、体験学習、宿泊行事など今年は様々なイベントに参加できたことが大きかったように思います。「予定通りに過ごせた」と回答した20%の家庭は、早起き早寝・お手伝い・学習タイム・読書タイムなど規則正しい生活が送ることで、気持ちの余裕が持てたり穏やかに過ごすことがきたと回答しています。

 

また、20%の家庭が「思っていたより大変だった」と回答。実家に帰省してゆっくりしようと思っていたものの、子どもが家族のことを忘れてしまって慣れず結果大変だった、毎日の兄弟喧嘩、子どもたちと一人ひとりに向き合う時間がなかった、宿題が多くて大変だった、生活リズムが乱れて大変だったetc... 家にいる時間が長い夏休みは「時間の管理」が大きなテーマのように思います。

 

そんな中、「子どもが成長したなと思うこと」には、「上の子がよく助けてくれるようになった。下の子は身の回りのことを自分でできるようになった」「勉強することが習慣になった」「毎日の決まり事ドリル・読書・洗濯物をしまう・たたむ、を自らやるようになった」「外から帰ってきた家族のために料理を作ってくれたり、相手への思いやりを占めすようになった」「合宿に参加してから自分でできることが増えた」「一人でおつかいへ行けた。野菜をよく食べるようになった」「優しさが育ちました」など、嬉しい報告がたくさんありました。

 

夏は子どもがグンと成長する時期でもあります。おでかけをして普段できないことを経験することも大切ですが、連日のように外出するのは成長期の子どもにはおすすめできません。規則正しい生活リズムが継続できる範囲での旅行・帰省がよいでしょう。


気持ちを切り替えて新学期を迎えられた子、切り替えられず夏休みモードから抜け出せていない子、この差は2学期以降の学力に大きく影響することは間違いないと思われます。