去年も書いた「非認知能力」について。
目標に向かって頑張る力や好奇心、人とうまく関わる力、思い遣りや優しさ、感情をコントロールする力など、人間として生きていく力のことをいいます。対して「認知能力」とは、字が書ける・数がわかるなどテストなどで測れる力のことです。一昔前までは「賢い子に育てる」ということは、認知能力を伸ばすことだと思われていましたが、現在では、文部科学省でも「非認知能力」の重要性を唱えられ、学習指導要領が改訂されています。
「認知能力」=見える学力は、ワークブックやプリントなど一人でも習得できますが、
「非認知能力」=見えない学力は、親子のコミュニケーションで育まれるもの。
何度も申し上げているように、家庭での親子のやり取りや会話で大きく差が出るのです。
学力を伸ばそうと、勉強ばかりさせて塾だけに頼っても駄目だということがわかります。
「ねぇ、ママ~見て~葉っぱが赤いね」
A「あらホントね。ほらほら、急いで遅れちゃうから。上見てたら危ないでしょ。」
B「本当だね~、きれいだね、もう紅葉の季節だね。他の木の葉っぱはどうかな?」
かける言葉によって、子どもの行動が変わってきますね。幼児期の親子の関わりが大きく影響してくることがわかりますね。
限られた時間をどう過ごすか、どんな言葉をかけるか、どんな景色を見せるか、どんな経験をさせるか、わくわくする言葉やママの笑顔で見えない学力を育んでいって欲しいです。
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幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿
- 健康な心と体
- 自立心
- 協同性
- 道徳性・規範意識の芽生え
- 社会生活との関わり
- 思考力の芽生え
- 自然との関わり・生命尊重
- 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
- 言葉による伝え合い
- 豊かな感性と表現