中国では縦型ショートドラマが流行っているそうです。
縦型ってことはスマホで見ることを前提として作られているドラマです。
ストーリーはほぼ決まっていて、
・恵まれない境遇の女の子が玉の輿に乗る話
・金持ちや権利者に虐められていた主人公が大逆転する話
のようにスカッとする物ばかりです。
1話が1〜2分で終わり50〜100話で完結します。
全部見ると映画を一本見たのと同じくらいで、
最初の10話くらいが無料で、
この後に課金されます。
撮影も数日で終わり費用も少なくて済み収益が大きいので大きなビジネスになっているようです。
ただ、
収益を最優先しているので粗製濫造です。
更に撮影現場は過酷で過労死してしまった監督もいるようです。
これがNHKで特集されていて、
興味深く見ることができました。
費用と撮影日数が限られているのに、
出資者からの要求はエスカレートしてゆきます。
現場を見ないで思いつきだけで指示を出すので現場は大混乱。
気温がマイナス10度以下なのに女優にミニスカと胸元の空いた服を着せます。
急に服の色を変えろと言ったり、
ロケ地を変更させたりします。
現場は疲弊し「良い作品を作りたい」と言う思いから離れて逆に作品の質は落ちて行きます。
まるで縦型ショートドラマの前半と同じようなストーリーです。
でも結末は違います。
必死に頑張って制作していた現場が報われるショートドラマのような逆転劇は無く、
逆に仕事が無くなります。
AIが人に代わって映画を作って行くのです。
AIを操作するのは僅かな研修を受けた若者たちで、制作費も納期も劇的に少なくなります。
作品の質は劇的に落ちています。
試しに中国の縦型ショートドラマを見てみましたが、
外国人の私が見ても「絶対にこの設定は間違っている」「時代考証がでたらめじゃないか」と言う箇所が満載です。経験が無いから間違いに気がつかないのです。
ワンパターンなので先を見なくても次はどうなるのか?かなり予想できます。
資本家は自分の利益のことしか考えていませんから、
これで良しとします。
働くってことは、
人や社会の役に立つことじゃないかと思います。
「お金儲けができれば何をしても良い」と思う人が権力を持つと、
それこそ縦型ショートドラマの悪役と同じなのです。
彼らは自分がドラマの悪役と同じと気がついているのでしょうか?
ドラマのように逆転されて落ちぶれないように、
社会の役に立つ仕事を心がけて欲しいものです。
