2019年度 91本目の劇場鑑賞
2002年度作品
リュック・ダルデンヌ とジャン=ピエール・ダルデンヌ兄弟が演出した2002年度の作品
これほど非商業的でヒットすることを狙っていない映画はそうは無い!
職業訓練所で木工を教えている中年のオリビエ。そこへ刑期を終えた16才の少年が入ってくる。彼は自分の息子を殺した少年だった。復讐?興味?許し?いや~重くて深い!
ほとんどのシーンは手持ちカメラのワンカットでドキュメンタリータッチ。役者の目が動く、普通はその目線の先にカットが移るがワンカット押しなのでなかなか何を見ているのかが分からない、徐々にカメラは回り込み、・・・のようなシーンの連続。
少年役の目つきがいかにも。どこを見ているのか、何を考えているのか分かりづらい。これも演出だと思うが適役だ。
中年オヤジのオリビエが訓練所や家で日常生活を送るシーンが多いのでかなり退屈だが、目の前に自分の息子を殺した少年が居ることを考えると彼の一挙一動を見逃せない。
「殺人を後悔しているか」との問いに、「もちろん、5年も少年院にいたのだから」の答えはオリビエにとってあまりにも軽い。
決して宗教的な作品ではないが、<許す>ことがこの作品のテーマなのだろうか。人間の、それも被害者の心理を深く探る映画だ。
もちろんBGMは一切無し。そして突然終わる(救われるシーンではあるが、オリビエの少年を見る目は決して和らぐことはない)。え!ここで終わるの!
評点・・・★★★☆ 3.5
