2019年度 38本目の劇場鑑賞
新聞社に実在した女性ジャーナリスト、メリー・コルヴィン記者の半生を描いたドラマ。
〝ゴーン・ガール〝のロザムンド・パイクが体当たりの熱演を魅せる。
シリア、イラクなどの戦地に、市民の窮状と戦争の真実を伝えるために、まさに命がけで赴く。
当時最も危険とされたスリランカでは、流れ弾に被弾し左目を負傷、失明する事になるのだが、功績を称える賞のスピーチには、海賊風の黒眼帯をし、堂々と存在感を見せつける。その眼帯の裏では、人知れず涙している事をつゆとも見せずに、、、。
戦地の悲惨な映像もかなりリアルに描かれている。ドキュメンタリーと見紛うばかりだ。
しかし、スポットライトが当たっているのは彼女の内面とその情実。
子供が死んでいくのを目の当たりにする事で、PTSDに苦しみ、悪夢や幻覚すら覚え、アルコール依存やセックス依存にもなるのだが、、、
彼女の本当の依存症とは、やはり危険を承知で戦地に赴く事ではなかっただろうか?
もちろん仕事として、また正義感と使命感に駆られていたのは間違いないだろうが、、、。
本国での、恋人との暮らしや平凡な日常では彼女の満たされない何かを埋められなかったんでは⁉︎
戦地での恐怖とスリル感が、いつしかドーパミン分泌を促し、快感を覚えるところまでいってしまったのでは?と推測したら、彼女を低く見すぎる事になるのかもしれないが、、、。
少なくとも、作品中ではそれを垣間見せる戦地と日常の対比がされていた様な気がする。
演技は大変素晴らしいと思う。
この作品を観たのは、〝熟女萌え〝に期待したからだ。
ロザムンド・パイクの、若い女性にはとても出せない滲み出る哀愁感、垂れ下がった尻と乳。片時も休める事の無いチェーンスモーク。しかし、受賞式で魅せた様なカクテルドレス姿もまた妖艶であり。
物語は実話であり、デフォルメする事もあまり許されないが、それでももう一つ何か観ているものに対してのプッシュ感が足りなかった(あくまで映画として)。
私たちは、幸か不幸かこうしたジャーナリストたちの最後の結末をたくさん見ている。
ISに惨殺された映像など何回見た事か。
そこを超えた、心震わせる描写やセリフ回しなどはさほど感じ取れなかった。
映画としてはそこが少し残念。
評点・・・★★★☆ 3.5
『劇中では、主役は戦地以外ではずっとずっとタバコ吸ってます。完全なるニコチン中毒タバコ依存ですね。今の時代、観てても違和感あるというか見苦しくもあるくらい凄いチェーンスモーカー。他にもギャンブル依存、薬物依存、とか色々な依存症があるけど、私はやっぱり映画依存ですかね。劇場で座っていたら日々の焦燥感から2時間程度解き放たれる。ストレス解消の一つなんですよね。』
