(sheen  新作)

2019年  37本目の劇場鑑賞

 
ヘンリー7世の孫のメアリーはフランス王に嫁いだが18才で未亡人になりスコットランドの女王として帰ってきた。彼女は同じヘンリー7世の孫(ヘンリー8世の子)のエリザベスよりもイングランドにおいても王位継承で上位であるとしてスコットランドとイングランドの両方の女王を狙う。しかしエリザベスはスコットランドでの宗教間の混乱を利用してメアリーを追い出し両国の女王となる。最後は・・・・。
裏切り、陰謀、反乱、そして血統を最重要視しながらも臣下が実際の権力を握っている場合もあるこの時代は日本でもちょうど戦国時代。鑑賞後ネットで王族の系図を見たが複雑すぎて深く調べる気も起らない。
 
この作品の素晴らしさはまず映像だ。スコットランドらしい緩やかな起伏の山々(Hills)の空撮、ロングショットは雄大。また、最後のシーンでのメアリーの衣装はモノトーンに近い周囲とのコントラストが鮮やかで(もちろん後処理によって色を強調させている)一幅の絵のようだ。
 
ストーリーは一行で表現すれば複雑ではないが、劇中での男性はみな髭面で長髪、また黒っぽい戦闘服を着ているので誰がどっちの臣下か訳が分からなくなった。特に小生は顔と名前を覚えるのが不得手。
 
イギリスは現在でも4国(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)が緩くつながった連合王国で2014年にスコットランドの独立住民投票があったことは記憶に新しい。サッカー、ラグビーのW杯を含め多くのスポーツ競技では別々に登録されている。
 
イギリスのKing達はその民族の長である。ワーテルローの戦いを始め第一次世界大戦でも貴族や王族は最前線で戦い多くの戦死者をだいしている。この作品でも反乱軍に対してメアリーが先頭に立って指揮するシーンがあるが、実際にも当時の戦争では日本の武将のような立場だったのではないだろうか。Emperorとは異なる。
 
小生にとっては少女の印象が強いメアリー役のシアーシャ・ローナンが素晴らしく、王位継承だけのために夫と交わるシーンは圧巻。


おススメ度・・・★★★★  4