(モッサン 新作)
2019年度 21本目の劇場鑑賞
朝鮮と日本で活動したアナキスト朴烈と、彼に共鳴し妻にもなった日本人女性金子文子、2人の生涯を描いた韓国産伝記映画。
韓国では1週間で100万人、トータルでは230万人を動員したという反日映画だ。
日本では新しい元号令和を迎え、皇室祝賀ムード一色の今、天皇制撲滅と無政府主義を訴える内容。
冷や水を浴びせ掛ける様なタイミングでの日本での公開。
なんらかの意図があるのか、、、
1923年、関東大震災時における朝鮮人虐殺。
ホントにあったの⁉︎と思って調べたたらどうやら間違いのない史実らしい(デマ等の情報の誤認が発端となっている)。
あの時代の日本帝国主義の横暴な負の歴史は明らか(台湾や満州においてインフラ整備など多大な遺産を残したのも事実だが)ではあるので、、、
ただ、どこまでが真実でデフォルメが全くないのか?までは定かでない。
確かに、冷静かつ俯瞰的に観れば悍ましいまでの抗日、反日映画という感じでもない。
むしろ若干テイストを抑えた感まである。
タイトルが先に来てる様に、金子文子が日本人女性として我国を強烈に批判し、挙句死刑にならんとするまでの過程が密な描写で綴られている。
基本は、2人の愛と誇りの物語だ。
しかし、彼の国でこうした史実映画として公開されればいつまでたっても日本への怨念的感情は消えないよなぁ⁉︎と思った。
柏のキネマ旬報シアターでの鑑賞だが、平日の昼間にも関わらず100名強の席はほぼ埋まっていた。平均でも70歳を超えるシニアの方々がほとんどだが。在日の方もたくさんいらしたのか、、、
日本人として観た場合、当たり前だが愉快な作品ではない。だが、作品自体は日本のあの時代の街並みセットの再現や震災被害のCGなど細部までこだわった良く出来た内容だと思う。
評点・・・★★★ 3
『ほとんどの役者が韓国人。日本人役も全て。だから日本語は一部たどたどしさもあるのだが、金子文子役のチェ・ヒソの日本語の達者具合と個性及び存在感は出色!日本人にしか見えない。あり得ないがアカデミー賞候補くらいの素晴らしい演技だとこれは素直に感服した。』
↓予告編


