(sheen 新作)
2019年度 77本目の劇場鑑賞
話題のフルCG版の「ライオン・キング」
とにかく映像が素晴らしく、圧倒された。素晴らしい!
風景はもちろん美しく、すべての動物は実写と変らないリアルさだ。ディズニーは昔から動物のドキュメンタリー作品も多く、アニメでもその生態や動きを表現することが得意だ。その動物が言葉を話し、歌を歌うのでちょっと気持ち悪い。
ここまでCGで表現できるとなるともはや何でもできるな。
フルCGとされているがエンドロールにSteadicam camera operator(ステディカム:手持ちカメラのブレを軽減させるカメラ支持装置)の表示があった。動物でのモーションキャプチャーは難しいのでロトスコープ(実写映像をトレースしてアニメ等を描くこと)を多用したのだと思うが、ロトスコープから自動で3Dモデリングができるソフトがあるのだろうか(小生もだいぶ疎くなった)?
実写を含まないフルCGに意味があるのか、が問われる作品でもある。CGの定義については諸説あるので興味のある人はネットなどで調べると面白い。小生的にはこの「ライオン・キング」は実写無しのCGとペイントで作成された作品だと思う。
冨田勲はNHK大河ドラマの音楽担当を何度かしているが、作曲した曲をスタジオで録音した時、「オーケストラは何と便利な楽器なのか!」(正確な表現は忘れてしまった)、と話していたことがあった。一曲をシンセサイザーで作り込むには多くの時間がかかるがオーケストラではリアルタイムで演奏することができるからだ。
映像も同じで実写はCGよりはるかに簡単な場合が多い(今回の作品のように動物に歌わせる必要がある場合はCG以外では難しいが)。エンドロールを見ても莫大な人件費がかかっていることが分かる。実写では思うような映像を得られないこともあるが、期待以上の結果を得ることもできるスリルも捨てがたい。
ストーリーとしては単純で大人を満足させるだけの心を揺さぶる「何か」はない。
音楽はもちろん素晴らしい。「Circle Of Life」や「Can You Feel the Love Tonight」も良いが「The Lion Sleeps Tonight」(ライオンは寝ている)は50年以上前の曲だが「いいね!」。
評点・・・★★★★ 4
『我々世代ではどうしても手塚治虫の「ジャングル大帝」のパクリ、が頭から離れない。』
