(sheen 新作)
2019年度 81本目の劇場鑑賞
題名のとおり、ボサノヴァの生みの親の一人ジョアン・ジルベルトに会うためにブラジルで彼を探すドキュメンタリー。
ジョアン・ジルベルトは今年、2019年の7月6日に88才で亡くなった。彼は2008年から人前に出なくなり、ごく限られた人以外にはその姿を見せることなく、その生活が謎だった。姿を隠すようになってから10年後、彼のファンだったドイツ人ジャーナリストのマーク・フィッシャーがブラジル、リオデジャネーロに渡り、ジョアン・ジルベルトを探し回ったがとうとう会うことができなかった。彼は帰国後その旅の記録を本にして出版する(出版される1週間前にマーク・フィッシャーは自殺している)。
この本に共感した本作品の監督ジョルジュ・ガショが今度は自らブラジルに渡り、マーク・フィッシャーの意思を継ぐべくジョアン・ジルベルトを探し、その様子を映画にした。
この作品もドキュメンタリーとなっているが演出はされている。初めて行く場所でもカメラが先に用意されていたりしていた。昔テレビ番組で「たった今、人類が初めてこの地に踏み込もうとしています!」とのナレーションの中、タレントを向かい入れるカメラアングルの映像(カメラマンの方が先に踏み込んだろう!)が多くあったな。
シーンの多くはジョアン・ジルベルトを知っているだろう人(マーク・フィッシャーと一緒にジョアンを探していた女探偵、元妻、同僚ミュージシャン、ホテルの料理人、床屋のおやじ等)へのインタビュー、居たとされている場所(ホテルの部屋やレストラン、長時間そこでギターを弾いていたとされるトイレ)。それに加え、監督がマーク・フィッシャーの本(ドイツ語)からジョアンに会えるヒントを探すシーンが多い。その文書は詩の様でもあり(監督はここを重要視しているようにも思える)、退屈。
評点・・・★☆ 1.5
『感想は、これは映画にすべきではない。この結末だと普通はボツになる、いやボツにすべき。監督が騙されたのか、観客が騙されたのか、てな感じ。今年一番眠くなった映画だ。観客の何割かはうとうとしたに違いない。救いはジョアン・ジルベルトの歌声を多く聞けたこと。』



