2020年度  23本目の劇場鑑賞


モッサンから胸糞悪い映画だと聞いて観る気になった。


夏休みにスウェーデンのある集落の祭りを見学に行った学生たちはそこでとんでもない儀式を目にする。


第一印象は<長く感じられた>だ。

ストーリー展開は予想どおり。この先どうなるのだろう、との緊迫感が薄い作品だ。

<あの儀式>を見たら普通皆瞬時に逃げ出すだろうに、論文やなんやを理由に留まるっていうのは厳しいな。もちろん学生たちが皆直ぐに逃げ出してしまったら物語にならないが。


生贄や性の儀式などは太古には多くあった。しかしながら現代でも、となると一種のカルトと呼ぶべきだろうか。

キリスト教系やユダヤ教のコミュニティは現在も存在しているし、薬物や性を利用した勧誘は今でも行われていると聞く。

ある歳以上の老人を間引く習慣も「楢山節考」を観れば日本にも姥捨て山があったことが分かる。

要するにそれ程斬新な題材ではない、ということだが全体的にはそこそこまとまった作品になっている。


美しく平穏で皆が幸せそうな桃源郷のような村の中での隠れた恐ろしい実態、との設定は結構他にも多くあったと思う。

最終カットの微笑みをどう捉えるか、だとは思うが・・・う~ん。

日本でオウム真理教の信者が歌ったり踊ったりする映画を作ったら大批判だろうな。


最初のエピソードは必要だったのだろうか。主人公ダニー(フローレンス・ピュー)の精神が不安定だ、との設定説明だとしたらその後も違った演出ができたと思うが、いかがなものか。

また<カップルで観に行くと別れる>作品らしいが男にはピンと来ない。女性が観るとイライラするのか?


撮影は凝っていて綺麗だったがアップによる<示唆>が多く、分かり易すぎだと思った。

美しいともおどろおどろしいとも聞こえるBGMが殆どだったがエンドクレジットの時の爽やかな曲は何で?


前衛舞踊のような<のたくり>や<叫喚>は確かに気持ち悪く嫌いだ。

胸糞悪く怒りを感じる人もいれば、宗教、輪廻、自然淘汰などを考える人もいるかもしれないが小生はよくある軽いホラー作品だと思った。


評点・・・★★★  3
『白夜が奇妙さを増す、との演出ではアル・パッチーノ主演の「インソムニア」の方が勝っているな。新型コロナウィルスの影響だろうが平日だとはいっても400席近い劇場で小生含めて8人は寂しい。』