(モッサン  新作)

2019年度  31本目の劇場鑑賞


ジャーナリズムの真価が問われる作品。

単にジャーナリズムと言っても、そこには正義、闇、忖度、腐食、様々な色がある。

森友、加計問題や伊藤詩織さんレイプ事件など政府が絡んだとされる現実の疑惑にとことんディテールを寄せている。

先ず、日本映画でもここまで攻める事が出来るんだ⁉︎と素直に驚いた。
アメリカや韓国では、こちらが心配になるほど政権を批判、下落させる作品が堂々と公開されるが日本ではとても無理だと思っていたから。

事実、国内の女優では事務所的にも反体制のイメージが付くのが怖くて誰も手を挙げられなかったんだろう。
韓国女優のシム・ウンギョンが抜擢された。
松坂桃李にはそうした意味でも拍手したい。
役柄と相まって、正義感や男気を感じた。
〝娼年〝などなかなか個性的な役柄に敢えてチャレンジしている姿は好感。 

劇中の〝盲目の羊〟は、国民を欺くとの意だろうが、逆に知識見識、興味を持たないバカな目暗国民へのアンチテーゼとも解釈出来た。

映像的には、昨年観た邦画〝人魚の眠る家〝の様なフレアを多用した演出が目に付いた。ストーリーの浮遊感みたいなモノを強調する狙いか⁉︎

突っ込みと鋭い質問ゆえ、官邸から質問制限された東京新聞の望月記者の現在の動きをモチーフとしている(名詞を変えたそのままとも言える)のは間違いない。

問題提起として一石を投じた作品だから、一定の評価はしたい。
しかし、娯楽としての映画と見た場合はもう少しオリジナティーがあっても良かったのでは?とも思う。
しかし、生物兵器を隠れテーマにするのはやり過ぎじゃないか、、、、。 


評点・・・★★★★  4
『ラスト、松坂桃李が口パクになったセリフは何て言ったの‼︎  かなり重要なセリフだと思うが、私は何て言ったかわからなかったし、想像も及ばなかった、、、、誰か教えてください!』