2019年度  88本目の劇場鑑賞

 
ブラッド・ピットの宇宙SF。
 
米国宇宙軍は地球に頻繁に降り注ぐサージ(電磁波みたいなもの?)が海王星付近から来ていることを突き止め、十数年前に地球外生命体の探索を目的として旅立った「リマ計画」が関与しているとしてロイ・マグブライド(ブラッド・ピット)を調査に送り出す。そこには色々な思惑や妨害があり、・・・。 

「アルマゲドン」のような躍動感のある宇宙アドベンチャーかと思ったら(リブ・タイラーが出演しているからか?)全く違った。もちろんSF宇宙映画の魅力である雄大なスペース映像は素晴らしく、月ではマッドマックスで観たような海賊からの襲撃などもあるが、全体としては<静>の作品。ロイが自身に対して心の中で語り掛けるシーンが多く、ブラッド・ピットのクローズアップが目立つ。毛穴まで鮮明に見えるアップはちょっと・・・。

無重力のシーンが多く、概ね良かったが、ブラッド・ピットが涙ぐむところでは涙が流れてしまっていた。無重力では涙があふれても目にくっ付いたままのはずだ。また、月の基地内でのシーンでは人が地球と同じように歩いていたのは残念。月の重力は地球の1/6程度なのでピョンピョン跳ねてしまわないよう意識した歩き方の演出が欲しかった(アポロ11号、アームストロング船長他の歩行を思い出す)。 無響室での語り掛けシーンも納得がゆかない。そもそも何故月の基地に無響室があるの?
 
これが<ブラピ史上最高の演技>?
 
「2001年宇宙の旅」のように人類、生命の起源を問う作品にしたかったように思えるが少し荷が重すぎた感がある。また、太陽系の端で生き延びていたロイの父親(トミー・リー・ジョーンズ)の存在は「地獄の黙示録」のカーツ大佐(マーロン・ブランド)を彷彿とさせる。
ストーリー展開に重きを置かず(無難な結末にせず)、広がり続ける宇宙空間と無限(?)の時間では人類(地球生物)の歴史は一瞬でしかなく、広大な宇宙には人間以外にも知的生物が必ずいる、との暗示が欲しかった。
小生はカール・セーガンが唱えていたシンプルな確率論を信じている。

 
評点・・・★★★ 3
 『リブ・タイラーはちょっとしか出てこない。』