2020年度 18本目の劇場鑑賞
米国の作家J・T・リロイの実際にあったスキャンダルの映画化。
J・T・リロイは女性作家ローラ・アルバート(ローラ・ダーン)のペンネームで、彼女の作りだした架空の人物でもある。
業界人も含め皆J・T・リロイは20歳前後の男性で実体験を小説にしていると思っていた。当然人前に出ることはない。
ローラは小説だけでなくミュージシャンのボーイフレンド、ジェフ(ジム・スタージェス)の作曲した曲にもJ・T・リロイ名で詩を付けていたがジェフの妹サヴァンナ(クリステン・スチュワート)を見るとあるアイデアが沸く。
あるあるのストーリーで、何時正体がバレるのか、との緊張感はあったが山場が無く平凡な作品だった。作品では半年、長くても1年ぐらいの期間を描いているように見えたが実際は6年間も偽装が続いていたらしい。
この作品の見どころは何といっても主役サヴァンナ(JT役)のクリステン・スチュワーの男装。彼女といえばバンパイアの「トワイライト」シリーズでのベラ役の印象が強いが、バイセクシュアルの美少年JTは適役だ。今風の半ワルで良かったが、正体がバレないために病的にシャイで寡黙だ。しかしながら電話での業者とのやり取りはローラがJTに扮して対応しているので結構雄弁。普通簡単にバレるよね。
小説「The Heart is Deceitful Above All Things」日本名「サラ、いつわりの祈り」が映画化されることになる。
この映画の主役および監督のエヴァ役はダイアン・クルーガーが演じている。「女は二度決断する」の彼女は良かった!実際の映画の主演および監督はアーシア・アルジェント(小生は観ていない)。
作家本人、ローラ(偽装ではスピーディーの名でJTのマネージャーを演じている)は作品どおりのキャラだったのだろうか。厳しい環境で育ったようだがガチャガチャした性格で好きになれない。彼女の本には興味を持ったのでAMAZONで「The Heart is Deceitful Above All Things」を買ってしまった。
ロサンゼルス、テネシー、カンヌとシーンが変わる度にわざわざ文字スーパーが入る。数カットの実景だけで芝居部分はたぶんスタジオセット。安価なドラマのようだ。
カンヌのシーンでは「華麗なる賭け」のテーマ曲「風のささやき」が流れる。ベタすぎない?(小生は嫌いではないが) あ~スティーブ・マックイーンは良かったな!
もうちょっとエピソードを加えて起伏が欲しかった。
評点・・・★★☆ 2.5
