2020年度  5本目の劇場鑑賞


イギリスの漁師たちのバンドFisherman's Friendsがデビューするまでの実話の映画化。


イギリス南西部コーンウォール州(?)のポート・アイザック村の漁師たちは漁の合間やパブなどで昔からの歌を歌うのが慣習で楽しんでいた。

休暇でたまたまこの地に訪れた音楽関係者が彼らの歌を聞き、ビジネスにできないかと考える。

業界内での妨害もあったがネットでの広まりをきっかけにメジャーデビューが実現する。


小生はこのバンドのことを知らなかった。彼らは2010にメジャーデビューし、最初のアルバムがTop10に入り、今でも人気があるらしい。

また本作品もヒットし、ロングラン上映されているようだ。


まずはコーンウォールという地域とそこに住む人たちが独特でアイルランドやスコットランドと同じようにイギリスで一括りにできない、させない気質がある。

地理的にはイングランドの一部(最西南端)だが大きな川で他の地域と隔てられていたためだろうか言葉も違い、そこに住む人はコーンウォール人<Cornish>と呼ばれている。


バンドは女王の誕生日にTVの生番組で国歌を歌うチャンスを掴むが、彼らはGod save the Queenではなくコーンウォール賛歌を歌ってしまう。


さて作品の評価だが、しっかりしたストーリーと恋愛もある良質なドラマになっている。

出演者もダニエル・メイズ、ジェームズ・ピュアフォイ、デヴィッド・ヘイマン等、実力俳優が魅力たっぷりのキャラクターを演じている。

最後は恋愛エピソードも含めハッピーエンド。


古くから歌い継がれた彼らの曲は力強く、ハーモニーも美しい。合いの手等のアンサンブルも絶妙で素人とは思えない上手さだ(今でも漁師をしながらの活動らしい)。

歌詞は男らしく荒っぽいがユーモアも含んだ漁師らしい内容が多い。

プロモーションのためにロンドンに行った時パブで歌うシーンがあるが、ロンドンっ子でも知っている曲もあるようで他の客と一緒に大合唱。日本での「ソーラン節」みたいなものかな?


寒々しいが美しい漁港や街並み。また険しい海岸など綺麗な風景満載の作品。空撮やドローンでの映像も素晴らしい。

一度行ってみたいと思う素敵な場所だ。

しかしながら言葉が通じないだろうな。作品では当然だがほぼ標準語だった。


男らしさに加え、優しい気持ちになる素敵な作品だ。


評点・・・★★★★  4
『彼らのアルバムを買いたい、と思うほどではないな(趣向の問題なので)。』