2019年度 43本目の劇場鑑賞
「離婚」
をテーマとする作品としてすぐ思い出すのは、〝ブルー・バレンタイン〝、古くは〝クレイマー・クレイマー〝とか。
特に〝ブルー・バレンタイン〝は、何回か観返しても味がさらに増してくスルメの様な良い作品。ラストは切なくて泣ける。
オススメです。
今、日本では、3組に1組の夫婦が離婚すると言う。ウソッ! と思うけど。
この題材は、何年かを共に過ごして来た夫婦なら観てると少なからずリアル過ぎて吐き気がするほどだけど、(ブルー・バレンタインはヤバいです)、今作はコメディチックにする事で軽さとリズム感が出ていてとても観やすかった。
Netflixでも新着していたけど、スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライヴァーというキャストに、コレは年間best3にもしかして入るか⁉︎ という期待のもと劇場へ。
新進舞台監督と女優の夫婦。
裁判、子供との触れ合い、金の話など離婚のプロセスが展開されるが、彼等の親族や弁護士たちなど周囲の人々をちょいお馬鹿テイストに仕上げたので割と朗らかで重くならない。
冒頭。
お互いの長所をとにかく褒めまくる2人の手紙らしきナレーションから始まる。
ここまで双方を褒められるのに、何故離婚⁉︎ と思うのだが、そこは夫婦。かくも不思議な最小組織体である。
愛するが故の嫉妬、激昂、暴言、嘘やハッタリ。
ラスト間近では、2人が激しく罵りあうシーンが見どころ。
なぜか裏腹な美しさも感じた。
劇中、全体的にセリフがとても多くキャストは相当苦労しただろう事も伺え、そこは高評価。
ウディ・アレンが好きな人は多分コレも好き。
話の後半は親権争いだ。
弁護士が当人同士よりも相手を非難、誹謗するばかりに思わず庇う場面も。
相手の全てが嫌いなわけじゃない、むしろたくさん好きなところもある。
でも、、、。
だからこそ、3組に1組も離婚するのだろう。
内容は平凡ゆえ、セリフに重きを置いた作品。
評点・・・★★★★ 4
『一見なんでもないシーンに心理を投影させる手法は好き。この作品では、2人で重い門扉を閉める、とか、引っ越した殺風景な部屋をいくら飾ってみても殴って開けた壁の穴は消えていない、とか。』
