2019年度作品  109本目の劇場鑑賞


2つの家族(家系)を通して人生の運命と愛を伝えるヒューマンドラマ。


全体が5章からの構成になっている。1章2章はニューヨーク、3章4章は主にスペインが舞台、そして5章がまとめ、のように進んで行く。


ある事故が2つの家族、いや2つの家系が後に繋がる運命だったことを暗示する。

この作品はあらすじを書くのが難しいな。それは主人公が次々と変るからかな。


精神科医師(アネット・ベニング)以外、出演者は殆ど2つの家族のメンバーだけだが何世代にも移り変わるのと時間が行ったり来たりするので頭の中で家族の系譜を思い描いていないと分けがわからなくなる(これは小生の頭が悪いからで普通の人はこんな努力などいらないのかもしれない)。


エピソードの進行と共にナレーションによる解説が終始入っているが、5章でその理由とナレーターが判明する。


時間経過を表現する映像は目新しい手法ではないが洒落ている。走る少年を並走して撮影し、オリーブの木がシャッターする度にその子が成長する。また、女の子の顔が静止画のまま徐々に変化して大人になってゆくモーフィングなどだ。


・・・・・とはならず実際は・・・と何回も同じシーンを繰り返すのも観たことがあるように思えるが女の子が可愛いので良しとしよう。


人はすべて母親と父親の愛の結果として生まれ、その母親と父親も同じように・・・。

どの人生にも物語があり、愛し、愛され、美しく、辛く残酷でもある。とベタな内容だが心にズシッとくる。


映画サイトでの評価はまちまちで、斜に構えて観ると上記のようにベタさ故に酷評もされてもいるが小生はストレートに受け止められ胸が熱くなった。


背景に流れる音楽もメロディーが頭に残るほどではないが美しく、長い時間の流れを悲しげに奏でる「ディア・ハンター」を思い出した。前半のボブ・ディランの下りは物語の中では重要であるかもしれないが小生としては1980年代以降の彼はちょっと・・・(本来小生は大ファン。青春時代はさんざん聞いた)。


スペイン語を話すアントニオ・バンデラスが渋く良かった。

事故のシーンだけは少し生々しくPG12の作品だが思春期の子供と一緒に観たい良作だと思う。


評点・・・★★★☆  3.5
『どうでも良いがサブタイトルの邦題もベタだな。』