(sheen 新作)
2019年度 65本目の劇場鑑賞
東西冷戦時代のポーランドを拠点とした重く悲しい恋愛ドラマ。
この作品の特徴は美しいモノクロの映像、何とも悲しげな~オヨヨの曲、これまた悲しげな目をした魔性の女ズーラだ。この~オヨヨの曲は最初完全な民族曲として、次には洗練されたコーラスとして、またジャズのアレンジやフランス語に翻訳されてと何度も歌われる。
伝統民族音楽を重視した音楽舞踊団の音楽教師でピアニストのヴィクトルはオーディションに来たズーラに一目で惹かれてしまい愛し合うようになる。ベルリンでの公演中二人で西へ亡命しようと計画するがズーラは待ち合わせの場所に現れなかった。その後公演活動で訪れたパリやユーゴスラビアで二人は会い、-----パリで一緒に暮らすようになるが何故かズーラはヴィクトルとの音楽生活に満足できなく突然ポーランドへ帰ってしまう。ヴィクトルは領事官の忠告を無視してズーラを追いポーランドに入るがスパイ容疑で・・・・・。最後に二人は朽ち果てた教会で永遠の愛を誓うが・・・。
この作品はストーリー展開の説明シーンが極めて少ない。ズーラは2度他の男と結婚しているはずだがその辺の説明シーンが全くない。ヴィクトルとの絡み以外は無用で観る側が勝手に想像しろ、てなもんだ。
男女の愛とは不思議なもの。この二人は冷戦時代でなくても苦しんだことだろう。
最後のシーン(ワンカット)が素晴らしい。脚本はこんなだったのかな?
疲れ果てた二人は田舎のバス停だろうか、ベンチに座って遠くを見ている。
ゾーラは「あっちの景色が綺麗よ」と誘い二人は立ち上がりフェードアウトする。
カメラは二人を追わず田舎の枯れた草原を写したまま。
そこへ一吹きの風、枯草がなびく。完
評点・・・★★★★ 4
↓予告編



