先日見た映画「ピエロがお前を嘲笑う」の考察をかいていこうとおもいます。




この映画は他の人から空気扱いされている主人公が天才ハッカーとして活躍しますが、主人公はすでに捕まっていて、事情聴取をうけている場面から始まります。




まず、僕がこの映画を見ようとしたきっかけは、とある記事で、ドイツ映画最高傑作として紹介されていたからです。




登場人物は主に六人は

「透明人間」の主人公 ベンヤミン

「カリスマ、野心家」 マックス

「スリルを求める」  シュテファン

「無口で慎重」    パウル

主人公の同級生で

何か一つを専攻する  マリ

事情聴取をしている  ハンネ   です。

特に、上の四人はハッカーグループCLAYのメンバーです。メンバーとして入る時の角砂糖?のマジックは記憶に残りますよね笑




107分の映画の考察を一つに表すのは難しいので最後のところだけ考察して行きますね笑


ここからはネタバレ注意です。







主人公はMRX(天才ハッカー)に顔や名前などの個人情報がバレ、命が狙われてしまいます。そこで、自首といった形で、ハンネのもとへ行き、MRXの逮捕に力を貸すから、名前を変えて(名前も特定されているため)、釈放して欲しいと言います。



主人公は自分の顔がバレた方法をMRXにやり返し、無事逮捕に漕ぎ着けます。



ここで、見逃す条件を紹介します。


主人公が自首する前に他のメンバーの三人は殺されていて情状酌量の余地があること。


主人公はハッキングのみをしていて人を殺していないこと


などだと考えられます。




無事MRXを逮捕し、命を狙われる可能性のなくなった主人公は名前を変えて釈放とされると思われましたが、ハンネ達捜査官は主人公の主張には事実と少しずつズレがあることを悟ります。そこで、恐ろしい事実に気付くのです…







それは主人公は多重人格者で、他のClayメンバーである3人など存在せず、全て自分の人格であると言うことです。つまり、情状酌量の条件に合わない。つまり、主人公はまた狙われ続け、いずれ殺されてしまう恐怖に怯えなければなりません。




そんな境遇に同情したのか、捜査官のハンネは違法に主人公にハッキングさせ、勝手に名前を書き換えさせ、逃がしてしまいます。


ここで、映画は一区切りします。



なるほど、この映画の名前でもあるwho am i

は多重人格であること、透明人間として扱われたことにつながるのか…と視聴者は思うわけですね。



しかし、この映画には続きがあり、船でClayメンバーとマリが海を渡っている描写があります。



どういうことでしょうか、


これはマリの専攻している学問に関係があると思います。


恐らくですがマリの知識によって主人公を多重人格者だと思わせたのだと思います。


それによって特定された名前を捨て、新しい名前を得た主人公と仲間達が今後どうなるのかを視聴者に想像させてこの映画は終わります。






恐らくここまで見た人は気付くと思いますが、この展開は主人公のマジックで密かに示唆されていたと考えられます。

というのも主人公は角砂糖を4つ→1つ→4つにするマジックをしていましたが、ここが多重人格の件につながるわけですね!ここに気づいた時思わず声が出てしまいました!!!





この映画は最後のテンポ感もそうですが、様々な魅力に詰まった映画となっています。




よければ見てみてくださいね✨