いわゆる上場審査における持続可能性は
専ら企業存続に関する持続可能性に焦点が置かれています。
具体的には、昨今話題になる「継続企業の前提」です。
証券市場は、株式を売買する場であるから
着実に利益を計上し、企業として存続する能力があるのかどうかを問うのは当然です。
これが第一義に問われるのに異論はありません。
しかし近年の証券市場の荒廃や
企業を取り巻く外部環境の変化を考えたとき
問われる持続可能性とは
継続企業の前提ばかりでは、もはや足りないと思うのです。
私は市場の荒廃は
倫理性を欠いた企業があまりに多く上場したことに問題の一因が
あると考えているので
これを改めるには
企業自身の継続企業の前提ばかりを問うのではなく
企業を取り巻く環境の持続可能性に対する意識も問うべきだと思うのです。
それは一つには環境に対し
どういう貢献をするのか
環境の持続可能性のために
どんな企業活動をするのか
そしてその延長として
社会に対し
持続可能な社会を実現するために
どんな考えを持ち、行動するのか
これを問うべきなのだと考えます。
この事業活動を通じた環境そして社会への貢献を欠いて
企業が長く存続しえないことは
もはや明らかなのですから
この部分をもっと重要視し、問うべきと考えます。
現状は、事務的な部分、計数で測るものに重きが置かれ過ぎています。
