03/03 お雛様と聴く筝の調べ | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

筝:奥村京子さん

最近、市内の各所で開催されている雛人形の展示に関するイベントで奥村さんの筝の演奏。雛人形という和の文化に筝というのは非常にマッチしていると思います。

会場の蔵織さんの蔵へ入ると、古く貴重なものから、ねんど母さんや池田早季恵さんの作品まで並んでいますね。

そんな雅な雰囲気の中、奥村さんが和服で準備中でした。

開演時間となり、まずは佐藤さんによる雛人形の説明だったり、2階の「縁」さんの長谷川さんのご挨拶(長谷川さんも和服でした)があったりしてから、奥村さんの筝の演奏が始まりました。

最初は筝といえば...の「六段の調べ」から始まって、「ひなまつり」をお客さんと合唱。
和風の建物に雛人形という和の空間に、筝の音色が響き渡ります。なんというか日本人の身体に染み渡ってきますね。
なんだか左手で弦を押さえてならす効果音的な玄妙な音も、なんだか筝だな~、と感じさせます。

ここまでは筝の調整もある程度鳴らすだけで「和風な音」になるようになっているそうですが(うろおぼえですが、ヨナ抜きってやつですかね)、ここで変更してから、歌謡曲などを何曲か。
この辺は奥村さんはソロだけでなく、和み時間などのアンサンブルでの経験も豊富ですしレパートリーも多いんでしょうね。

そして後半は二十弦の筝での演奏も聴かせてくれました。
二十弦を演奏はハ長調とかもそのまま演奏できていろいろ演奏の幅が広がるのはいいのですが、楽譜は通常の五線譜を使うそうです。
普通の筝を演奏するときには筝演奏専用の楽譜を使うので切り替えがなかなか大変ということもおっしゃられていました。

...ただ、この日の奥村さんは二十弦のときには暗譜だったような(笑)。

雛人形に囲まれて、しっとりと落ち着くような筝の音色を1時間くらい、たっぷりと堪能させていただきました。

私自身、奥村さんのソロで筝を単独で聴く機会ってあまりないですし、楽しかったです。

(蔵織さん 500円)