02/11 [演劇] 十希星 ~今日のボクらは Say You!~ | いぽぽぽぱんぱのブログ

いぽぽぽぱんぱのブログ

主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

国際映像メディア専門学校 声優科 10期生 卒業制作発表公演
「十希星」~今日のボクらは Say You!~

10期生の皆さん

ボイスドラマ:はじまりの海
朗読劇:走れメロス

先月末の俳優タレント科の卒業公演を観たらなかなか素晴らしく「じゃあ」ということで自宅に戻ってから声優科の卒業公演にも申込みました。
蔵織さんでの朗読の公演は観たことがあってそれは純粋に「朗読」でしたけど、今回はきっと結構雰囲気は違うんだろうな~、とは予想。

ただプログラムに記載されていた「ボイスドラマ」と「朗読劇」の違いというか使い分けは未だによくわからず(笑)。

当日は古町で食の陣で日本酒のカクテルをいただいたり、いろいろ食べてから開場時間ちょいすぎくらいに会場へ。
すると「野沢雅子」さん、「堀内賢雄」さんからお花が届いていました。超大物からのお花にちょいとビビりました(笑)。

そして満員の中開演。


まずは「はじまりの海」。
マイクスタンドが8本準備されていて、出演者が立ち代りマイクの前まで出てきて声の演技をします。アニメのアフレコ形式みたいといえばわかりやすいですかね。

一部、劇中劇みたいな感じでアクション込みのコミカルなシーンもありましたけど、大部分は声のみによるパフォーマンス。
また中には演技するときにちょっとしたアクションがつい入っている方もいらっしゃいましたけど、ほとんどは(当然なのかもしれませんが)大きな動きはなし。

でも、各役の皆さん、ホントに迫力満点で熱演でした。
皆さん台本は持っていましたけど、少なくとも自分のセリフのときには台本を見る人はいませんでしたね。
まあ当然なのかもしれませんけど、やっぱり声を客席側に飛ばすためには前を向いてということなんでしょうし、セリフは頭の中に入っているんでしょう。


台本は他の出演者の進行を確認するくらい、、という感じでしょうか。

また客席からは正面に簡単なスライドが映されているのは見えますけど、出演者からはなにも見えないはずですし、普通の演劇と違って出演者同士を目で確認することもできませんから、
呼吸を合わせるのも大変だと思うんですけどねぇ、、

エキインジャーのコミカルなアクション、キャラクター、決めポーズもいいアクセントになっていましたし、そしてやっぱりなによりも主役の「あかり」さん。場面に応じていろいろな感情を表現していましたよね、迫真の演技だったと思います。

また、犬のケンタロウさん(リアル)も犬の鳴き声という非常に制約の大きい中で見事に演じていましたよね。印象に残りました。



そして幕間に声優科の活動状況のスライドが流されつつ、ステージの転換が行われ休憩なしでそのまま後半の「走れメロス」へ。

こちらはスタンドマイクは使用されていませんでした。ただ、メロスなどは実際のアクションがありますけど、それ以外の舞台上のメンバはなんといいましょうか、抽象的というかポーズをとったりフォーメーションを変更しながらときおりナレーションをするような感じなんですね。ちょっと違うかもしれませんが、なんとなくのイメージとしてはアプリコットのアンサンブルの皆さんのような感じでしょうか。

でも、大道具も踏み台的な箱がいくるかあるくらいで、決して大掛かりな道具はありませんけど、そういった周りの皆さんの動き、演出も非常に効果的でした。
特に濁流のシーンなんかだと鳴り物を鳴らしながらの演技は非常に迫力がありました。
....ただ、私にはそのときのセリフは何を言っているのかはわからなくなってしまいましたけど(汗)。


主役のメロスさんはアクションも交えてのまさに「熱演」で素晴らしかったのは言うまでもないですけど、その脇を担当されていたお二人も印象に残りました。
ナレーションだったり、メロスの内面心理だったり、いくつもの役割を声で演じ分けていましたよね。なかなか難しいのではないかな~、と思うのと同時に純粋にすごいと思いました。

一人で一人の役のいろいろな感情を表現するのと、一人でさまざまな役を同時に演じるのって、どちらも大変だとは思いますが演じる側にとってはどちらがより難しいのかな、というようなことは考えてしまいました。


私もかなりのおっさんですけど、「はじまりの海」「走れメロス」ともにクライマックスではなかなかこみ上げてくるものがありました。
もちろんどちらのお話も「いいお話」ではあるのですが、文字で読んだり単純な朗読ではここまで感じるものはないと思うんですよね。

言葉というか「声」の持つ表現力と、あとは若い皆さんが一生懸命頑張る姿に深く感動させていただきました。


終演時には全員でひとつずつ星をイメージしたライトもってでてきて、今回の公演のテーマ曲(でしょうかね、きらきら星っぽい歌)でエンディング。とっても素晴らしい公演でした。

皆さんお疲れ様でした&卒業しても頑張って欲しいですね。
...ただ声優科って1期で30名近くいらっしゃるんですね、それは非常に驚いてしまいました。


私は i-media さん関連の公演を観たのは、先月の俳優タレント科の卒業公演と今回の公演だけですけど、両方ともに非常にレベルが高いですね。

今後もいろいろ公演情報をチェックして観にいきたいと思いました。



■閑話休題
「はじまりの海」は劇団第二黎明期のシダジュンさんの作なんですね。ちょっと「おぉっ」と驚いてしまいました。今回の公演で直接指導とかしたりしたのかな? なんてことも思ってしまいました。

(i-media 実習棟 無料 ただし事前申込み)