新潟中央高校管弦楽部およびコーラス部
卒業生合唱団すずかけ(賛助)
新潟県も最大規模のオーケストラの規模を誇る中央高校のオケおよびコーラス部の公演です。
冬は「音楽科」の公演ですけど、夏は部活の公演です。特にコーラス部は今の時期コンクールの季節の真っ最中ですね。
NHKのコンクールは既に上位大会に進出を決めており、全日本の方はこれからのようですね。
開場時間ちょいすぎくらいに入場。受付はOGの皆さんでしょうか。お見かけしたことがある皆さんも結構いらっしゃいますね。
第1部はオーケストラステージ。ですが、最初はコーラス部とのコラボで中央高校の校歌。
正直、私はなんの愛着もありませんけど、この公演でなんどか聴いているとなんとなく「にいがたこう~」のくだりとか覚えてきますね(笑)。
その後はオーケストラで「アルルの女第二組曲」と「サムソンとデリア」のバッカナール。
こんなことを書いたら逆に失礼になってしまうかもしれませんけど、お世辞抜きにいい演奏だったと思います。
弦楽器に関しては高校に入ってから始めた生徒さんが多いということで、その割には「良い演奏」、、、ではなく、しっかりした管楽器に負けずによく響いていたと思います。
もちろん管楽器はいいのはもちろんですけど(特にフルートさん素晴らしかったですね)、全体のオケとして充分なクオリティでした。
近年(ってそんなに覚えているわけでもありませんけど)の中でも特に素晴らしい仕上がりだと思いました。
ホントによかったです。
第2部はコーラス部。
NHK合唱コンクールの課題曲とおそらく自由曲。そして、
卒業生合唱団「すずかけ」の演奏をはさんで、
全日本合唱コンクールの課題曲とおそらく自由曲。
最初からクオリティが高いのはわかっていますけど、それでもやっぱり「さすがだな~」と思いますね。
特に「月色の羽音~うたのゆくえ~」は、自然のさまざまな情景を合唱で表すという何というか中央高校コーラスの得意とするところかな、と。
また「時と人々への嘆き」はロシアの作曲家「Aアガジャーノフ」さんが作曲した曲で初披露だそうです。確か「Aアガジャーノフ」さんは中央高校のロシアンメソッドの先生で、公開レッスンおよびコンサートも開催されていますよね。
やっぱりそういう方が中央高校のために作ってくれた曲となると愛着もわくのではないでしょうか。曲も最初の高音の伸びのある声が非常にインパクトありますし、旧約聖書が題材になっているということもあり宗教的というか幻想的な雰囲気ですね。
コンクールがんばって欲しいです。
あとは、NHKと全日本の課題曲の雰囲気の違いも際立っている感じですね。まあ、NHKの課題曲はここ数年よくも悪くも話題になることが多いようですけど、、、(汗)。
また、卒業生合唱団「すずかけ」による「旅愁」も素晴らしいですね。
去年正式に「すずかけ」が発足したのですが、既にアンサンブルコンテスト(だったかな)で入賞もされているようです。
今回も30名ものメンバが参加していました。これだけのメンバが集まること自体が中央高校の絆の深さのようなものを感じますね。
あとは、「すずかけ」の指揮も立川先生でしたね。普段の指導をしているとはちょっと思えないので(そうだったらすみません)、立川先生の指揮で歌いというのもOBの皆さんにとっては感慨深いものがあるのでは? と勝手に想像していました。
第3部はまずは管打アンサンブル。学生指揮のお二人も見事な指揮っぷりで見ていて華がありますし、もちろん演奏もよかった。
その後に再び管弦楽卒業生も参加しての「オペラ座の怪人」そして、さらにコーラス部が参加しての「フィンランディア」もよかった。
なんというか、フィンランディアは、もちろんところどころ「粗」もあるし、個人的にはもうちょっとだけ速いほうが好きだけど、それでも畳み掛けるような迫力ある演奏でした。熱演です。
ただ、ここまできたら管弦楽部卒業生だけでなくコーラス部の卒業生も参加して欲しかったな~、なんて思っていたら、アンコールではさらに「すずかけ」の皆さんも参加しての「美女と野獣」。
160名を超える(といっていたと思いますが)メンバが一同ステージ上でパフォーマンスする姿は壮観ですね。
私もおっさんになって、ますます若い人ががんばる姿に感動しやすくなっている(汗)、ということはありますけど、ホントにいい演奏会でした。
卒業生も含めて皆さんの今後のご活躍をお祈りするばかりです。
(県民会館 無料)