「ドゥムカ」ウクライナから響く喜びと悲しみの歌
トリオベルガルモ
ヴァイオリン:庄司愛さん
チェロ:渋谷陽子さん
ピアノ:石井朋子さん
記事にするのがかなり遅れてしまいましたけど、4/17は久しぶりのベルガルモさんの公演に行ってきました。2月に番外編ということで渋谷さんと石井さんのデュオでの公演はありましたけど、正式なトリオでの演奏を聴くのは、私は2014年の7月の10周年の記念公演以来ですから1年以上ぶりになりますね。楽しみにしていました。
久しぶりのベルガルモさんの演奏はやっぱりいいですね。
安定というか落ち着いている雰囲気と、非常に若々しい情熱的な演奏と、両方を感じさせてくれます。
またプログラムもベルガルモさんらしいですよね。大体毎回1曲は現代曲が含まれていますけど、今回はマイケル・ドーハティさんの「リグレッツ・オンリー」。もちろん初めて聴く曲ですし、不協和音的なところもありますけど、現代曲にしては比較的聴きやすい曲かな、とは思いましたが、悲しみといかせつなさ、というかそういうものが存分に伝わってきました。
ドラマや映画で悲しいシーンでのバックで流れていそうな曲だな、と思うのと同時に、
鬱状態のときにこの曲は聴くとよりいっそう沈み込んでしまいそうというか、それくらい雰囲気のある曲だな、なんてことも感じました(汗)。
あとは、1曲目のベートーヴェンも非常にすばらしいものでしたけど、
今回の公演のサブタイトルにも挙げられている「ドゥムキー」がやっぱり素晴らしい。
ウクライナの民謡形式ということらしいですが、舞曲のように非常に華やかな曲ですし、
ヴァイオリン、チェロ、ピアノの3つの楽器が本当に丁々発止とやりあっている感じがして、観て、聴いて、まさしく心躍るというかワクワクさせていただきました。
庄司さんの終演の挨拶のあとは、アンコールでベートーヴェンで聴きなじみのある曲を、、、ということでした。私は曲名はわかりませんでしたけど(もちろん、聴いたことはある)、会場から外ででるついでに譜面台を覗かせてもらったら「メヌエット」でした(笑)。
久しぶりのベルガルモさんの公演は「やっぱりいいな~」と実感させていただきました。おととしが10周年ということでしたら、さらに2年で12年。今後も新潟を代表するトリオとして今後もず~っと活躍し続けてほしいと思いますね。
(スタジオスガマタ 前売り 2000円)