ピアノ:フランチェスコ・トリスターノさん
今更の記事更新その2です(汗)。
まずはプログラムが非常に特徴的ですね。
バッハのパルティータから3曲、自作の曲も含めて現代曲。そして最後にロシアでストラヴィンスキー。プログラムノートによると、トリスターノさんの公演はいつもこのような構成だそうです。
なかなかのこだわりですけど、実際に聴いてみるとそれぞれは全然違う雰囲気の曲のはずなのに、なんだか一連の曲を聴いているようなそんな感覚になってしまうような、素晴らしい演奏でした。
また、演奏スタイルも独特な感じですね。
もちろん、静かに演奏する場面もあるのですが、盛り上がってくると体全体でリズムをとるような感じになってくるんですよね。
特に足(つま先だったり、かかとだったり)でリズムをとるような場面では床をたたく音も聞こえてくるほどでしたが、その音も全然邪魔になっておらず演奏の一部となっているような、、、なんだかすごい演奏でした。
以下は毎度のごとく素人の戯言ですけど、
個人的にちょっと後悔したのは、バッハのパルティータ(1番、3番、6番)は、事前にもうちょっと予習していけばよかったな~、ということでした。
というのも、演奏を聴いていて、ところどころ普通のバッハっぽくないような印象を受けたんですよね。もちろん、私自身バッハを聴きこんでいるわけではないので「バッハっぽくない」というのもおかしな話ではあるのですが、あえていうならば、原曲バッハ、編曲トリスターノさん、、、とでもいいましょうか。
おそらくですが、トリスターノさんの演奏は非常に個性的、、、というか、聴く人が聴けば
「この演奏はトリスターノさんの演奏だ」とすぐわかるような演奏なのではないかな~、と思うんですよね。
もちろん、素晴らしい演奏だな~、とは思ったのですが、
事前に予習しておけば、もっと違いがわかったのではないかな、、、、とそんなふうに思わされました。
(ひょっとしたら、まさしく王道のバッハだった、、、という可能性もありますけど)
でも、本当にすごいというか印象的な演奏でした。
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