Lied duo Eveil コンサートシリーズ2
~子どもの世界とドイツの名曲~
【Lied duo Eveil】
ソプラノ:平野佳恵さん
ピアノ:斉藤晴海さん
開演20分前くらいにスタジオAに到着し、なんとなく(笑)今日は最前列をキープです。
平日の公演ですが結構なお客さんが集まっていますね。
時間となり、青のドレスであわせたお二人が登場です。
前半は「子どもの世界」ということで子どもが題材となっている楽曲が集められてはいますが、
その内容としては、
・15~16歳くらいの大人になる前の少女の内容
・10歳くらいの女の子
・子守り歌など、子どもを見つめる大人視点での歌
などだったのですが、平野さんの歌声は基本的には非常に安定した上品な感じでしたけれども、
上記、小さな子供のちょっとませた感じとか、大人の落ち着いた優しさなど、見事に歌い分ける、、、というか演じ分けていました。
すばらしいです。
後半はお二人も黒系のドレスに着替えて「ドイツの名曲」です。
まずはシューベルトの歌曲の有名ドコロ。
個人的にはやっぱり「鱒」と「魔王」を聴くと小学校の音楽の授業を思い出してしまいます(笑)。
・「鱒」はなぜ「魚の鱒」なんてのを題材に曲を作るのだろう???とか、
・魔王は意味はわからないけど「マイファーター」の部分が非常に印象に残っているな~、、
などなどを思い出させてもらいました。
最後のコーナーはドイツの大衆音楽「シュラーガー」から数曲。
平野さんも観客席内をちょっと妖艶に歩いてみたり、ステージ上で軽くステップを踏みながら、
そして観客に対して手拍子を促しながらのパフォーマンスです。
曲のノリのよさ、楽しさもあり会場一体となったステージとなりました。
この辺はドイツでの活動経験が長いお二人ならではの選曲なんでしょうね。
全体的にソプラノ平野さんとピアノ斉藤さんの息のあった、素敵な音楽が創造されていました。
楽しかったです。
■
曲間のトークは、平野さんと斉藤さんが半々くらいでしたでしょうか。
他の方の公演ですとどうしても声楽の方がメインとなることが多いですけれども、
お二人は【Lied duo Eveil】というユニットとして活動されていますし、対等の関係という感じなんでしょうね。
平野さんは歌っているときは非常に落ち着いた感じなのですが、トークはちょっとシャイというか、ちょっと失礼な書き方かもしれませんが、非常にかわいらしい雰囲気をもっていらっしゃいますね。反面、斉藤さんはトークや表情も余裕があって非常に楽しんでいるな~、というのが伝わってきますね。
その辺の対比も素敵なデュオだな~、と思いました。
■
ドイツの大衆音楽という「シュラーガー」を聴いてみて、日本で「シュラーガー」に該当するような曲ってなんだろうな~、なんていうことを考えてみたのですが、大衆音楽というだけだったら「演歌」? とか思ったりしたのですが、ノリのよさとかはちょいと違うし、だとすると、、、、
美空ひばりさん(の若い頃)とか、笠置シヅ子さんの「東京ブギウギ」とか、その辺のみんなが元気になるような曲なんだろうな~、とか、そんなことを考えてしまいました(汗)。
(りゅ~とぴあ スタジオA 2000円)