07/22 真夏のクラシック第2夜 チェンバロ三重奏 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

チェンバロ:笠原恒則さん
チェンバロ:飯田万里子さん
チェンバロ:丸山洋子さん

このメディアシップのそらの広場でのコンサートシリーズ最多出場の笠原さんの登場です。
(いろいろなトリオなどで確かこれで5回目のご出演かと)

去年は飯田さんとの2台チェンバロでしたけど、今年はそこに丸山さんも加わって3台チェンバロにパワーアップ。
正直、チェンバロという楽器自体がそんなにメジャーかマイナーか、といえばマイナーより(失礼...)だと思うのですが、
3台チェンバロというのは非常に珍しいですね。私も初めてですが、それもそのはず、笠原さん自身も3年ぶりとのことです。

実際、チェンバロは持ち運びは大変だし、かといってピアノのように各会場に常備されているわけでもないし、
なかなか大変かと思いますね。

公演はまずはバッハの3台チェンバロのための協奏曲の第1楽章からスタート。
正直書いてしまえば、目を閉じて聴いてしまえば2台なのか3台なのかそれ以上で演奏されているのか、聴きわける自信は全くありませんが(汗)、
チェンバロ独特の綺麗な音色が幾重にも重なり響くのを楽しみました。

また3台チェンバロといえばこの曲、ということらしいですが、笠原さんもトークでおっしゃられていましたが、
やっぱりそもそも3台チェンバロのための曲自体が非常に数少ないそうです。まあ、それもそうでしょうね。

以降は笠原さん+丸山さん、笠原さん+飯田さん、飯田さん+丸山さんとペアを変更しながら、
ヘンデルの曲だったり、ピアソラだったり、ジャズピアニストのルーシェがバッハの曲をジャズ風にアレンジした曲などを演奏したあと、
さらりと「ヘビメタの曲なのですが」・・・ということでバレスタイン城などを2曲。

笠原さんの公演をなんどか聴いている身からすれば「来た来た(笑)」とニヤリとする感じですが、
チェンバロを初めて聴くお客さんなどからしたら意表を突かれたのではないでしょうか。

でも、そのチェンバロで演奏するヘビメタというのがとってもかっこよいのですよね。
正直言えば、私自身としたら笠原さんの公演でバロックのみだったら逆に「物足りないな~」と思ってしまうと思います(汗)。

その後はプログラム終盤ということで再び宮廷音楽、そして、バッハの3台チェンバロのための協奏曲の最終章を演じて終了となりました。
3台チェンバロの王道の曲で、さまざまな具材というか曲をサンドイッチするという趣向でした。

ただ、当然のことながらアンコールがかかり「ロスタイムですが」ということでメサイアで締めとなりました。
非常に面白くって1時間が本当にあっという間でしたね。

終演後は本当に毎回の光景ではありますがチェンバロの周りにお客さんが集まって、笠原さん、飯田さんが説明する場面も。
やっぱりこういうものはいいものです。

(メディアシップ20F そらの広場 無料)


チェンバロの配置が非常に斬新。笠原さんはお客さんに背を向けることに。
チェンバロの大きさの違いもわかりますね。飯田さんのチェンバロは他のお二人のものに比べて一回り小さいですね(鍵盤が1段ということもあると思いますけど)。






トークも安定の笠原さん


2台での演奏のときには残りの人は譜めくりなども