01/10 越の風2015 vol.4 室内楽作品展 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

2015年最初の演奏会です。

普段のブログですと、
演奏会の詳細は演奏者さんは記載して、
プログラムの詳細までは面倒なので書いていないのですが(汗)、
今日の公演は曲がメインですし記載したいと思います。

作曲:福島諭さん、濱地潤一さん
「《変容の対象》2013年版より抜粋」
 クラリネット:広瀬寿美さん
 ピアノ:若杉百合恵さん

作曲:富山珠実さん
「みずかみかずよの詩による歌曲」
 ソプラノ:伊藤舞さん
 ピアノ :品田真彦さん

作曲:阿部亮太郎さん
「小組曲・ブランコのない風景」
 フルート:市橋靖子さん
 ピアノ:若杉百合恵さん

作曲:小西奈雅子さん
「独奏チェロのための《ペテウコピ》」
 チェロ:渋谷陽子さん

作曲:鷲尾百合子さん
「雪また、雪」
 筝、尺八:薫風之音さん

作曲:木下大輔さん
「追分 -無伴奏チェロのための-」
 チェロ:渋谷陽子さん

作曲:遠藤雅夫さん
「クラリネットとヴィオラのために」
 クラリネット:広瀬寿美さん
 ヴィオラ:佐々木友子さん

作曲:後藤丹さん
「尺八と17絃のための《人はかつて樹だった》」
 17絃、尺八:薫風之音さん

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新潟出身もしくは新潟在住など新潟にゆかりのある作曲家さんの現代曲の公演です。

一部再演曲もありますが、ほとんどが初演の曲。
それを地元新潟の素晴らしい演奏家さんによる公演ですね。

私自身は約1年前(2013年11月)の前回公演に続いて2回目です。

■全体的に
現代曲というとなんというか難しい、というイメージがあるし、
実際、メロディーが予想できないというか、なんというか不安げというか、
落ち着かないというか、そんなイメージがありますが、
最初からそういうものだと思って聞けば、なかなか面白いです。

ただ、作曲家さんの意図というか主旨を私レベルで理解できるか、
というとそれは別ですけど。

以下雑感想です。


《変容の対象》
曲名だけはなんとなく記憶の片隅にあったのですが、
前回は2012年版で今回は2013年版なんですね、、、
自宅に戻ってきてから確認して、なるほどです。

前回はピアノとサックスだったはずなのですが、
今回はピアノとクラリネットになっているのですね。
そんなところも面白いです。

この曲はお二人での共作ですが、
それぞれのパートを文通みたいにやりとりして作成し、
曲の内容についてほとんど相談することはない、とのこと。

不思議な方式だとは思いますが、それだからこその意外性とか、
型にはまらない面白さとかがあるのかな? とか思いましたね。


伊藤さんのソプラノと品田さんのピアノ。
やっぱり歌詞がついているだけあって、
今日の公演の中ではわかりやすい曲。

最初から伊藤さんの声を意識して作曲されたということもあると思うのですが、
なんというか優しくも伸びやかな伊藤さんの声質にあった素敵な曲だったと思います。

特に個人的には1曲目の「かぜのふくひ」が特に印象に残っています。

正直いうと、全体的に今日の公演曲を後日改めて聞いたとして、
今回の公演で聴いた曲だ!! と思い出せる自信はないのですが、
この曲は「さわさわ...」のインパクトもあり、
間違いなく思い出せると思います。


ピアノの若杉さん、1曲目でご登場時は黒のドレスだったのですが、
3曲目に再登場されたときには純白のドレス。
両方とも素敵でした。


遠藤さんの曲「クラリネットとヴィオラのために」。
他のみなさんはそれなりの曲名がついていますが、
この曲はいうなれば「無題」みたいなもの。

プログラムの解説を読んでも、技術的なことは書いてありますが、
イメージ的な記述はなし。

もちろん、普通のいわゆる普通のクラシック曲でも
無題の曲の方が圧倒的に多いのでしょうけど、
そういうイメージなしで純粋に音を楽しむというのも、
なかなか難しくもあり、面白くもありますね。


プログラムを見ると、
最初から演奏者のことをイメージして作成されたという曲が3曲。
こういうのは演奏する側にとっても、
非常にうれしいことなんだろうな~、と思いつつ、
逆にプレッシャーもかかるんだろうな、、、なんてことも思いますね。


前回の公演時は予備知識ゼロで現代曲のオンパレードということと、
1日に3公演ハシゴしての3公演目ということもあり
ちょいと面食らった感じもありましたが、
今回は純粋に楽しめましたね。

(りゅ~とぴあ スタジオA 前売り3000円)

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また、今日はこの公演の前にちょっと時間調整で、
県民会館で行われていた東京学館の生徒さんの書道展をみてきました。

短歌あり、色紙あり、掛け軸というか大作もあったりと、
内容も豊富でしたし、
作品ひとつひとつに作者のコメントがあったりして、
こちらも非常に面白かったですね。

作品を見ていて、なんとなくこれ好きだな~、
と思う作品がいくつかあったのですが、
そんな中、書体とか全体の雰囲気は全然違っているのですが、
説明を読んでいたら実は同じ作者さんだった、というのがあり、
なかなかの偶然と思ってしまいました。

気になった作品のうち、
以下2作品が実は同じ作者だったというのが
ちょいと驚きました。