10/13 越友楽道 第5回演奏会 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

越友楽道さんの第5回目の公演です。

チェロ:根津要さん
チェンバロ:笠原恒則さん

のお二人に、今回はゲストとして、

フルート:浅利守宏さん
が加わっての公演です。

まずは、県政記念館との共催ということで、
県政記念館の館長さん(あれ、副館長さんだったかな)が、
県政記念館の簡単な歴史をパネルを使って説明してくれた後で、
演奏のスタートです。

最初は越友楽道のお二人で2曲。
さすが実力者のお二人のアンサンブルですね。
安心してじんわりと聴きます。

中でも、マレさんの「人間の声」と「つむじ風」は、
なんだかとってもゆ~ったりした感じの曲と、
なかなか激しい曲の対比が面白かったです。

その後、笠原さんのソロが1曲あったあとで、
ゲストの浅利さんが入場し、

根津さんとのデュオでテレマン、、そして、三名でヴィラロボスが
演奏されました。

ヴィラロボスではプログラムでも「蒸気機関の動きや汽笛を思わせる」
とあったのですが、なんだかフルートから発生しているとは
思われないような面白い音も聴けました。

休憩後は、また3名で王道のヘンデルおよびバッハから3曲。

まさしく変に足したり引いたりしないというか、
全体的な曲の雰囲気としては(へんな表現ですが)
普通の曲だと思うのですが、

フルートが華やかに唄うのをチェロとチェンバロがしっかりと
支えているというような、本当に素敵なアンサンブルでした。


全体的に、県政記念館の絨毯、窓、柱時計等々、
宮廷内を思わせるような素敵な空間の中で進行する、
大人の公演という感じがしました。

選曲もなんというかポップな感じの曲はありませんし、
公演中もアンコール前までは言葉による曲の紹介、説明等は全くなく、
途中で浅利さんが参加されるときと、
休憩に入るときに笠原さんが、一言、二言、
言葉を発したくらいだったのですが、
決して「堅苦しい」とか「冷たい」という感じは受けないんですよね。

なんというか、演奏中はすごい緊張感はあるのですが、
曲が終わると演奏者の皆さんがふっと柔らかな空気をまとって、
決して大きな動作ではありませんが、アイコンタクト等で、
お互いを労っているのがわかるんですよね。

で、最後の最後、全プログラムが終わった後には
がっしり握手です。いいですよね、見ていて気持ちよいです。

私はこのブログでもよく書いていますが、
どちらかというと全体的に気楽に楽しめる、というか、
できれば曲紹介等もしながら明るく進行するのが好み、
というようなことも書きますけど、
今回のような公演もいいな~、と思わされましたね。

貴族のような浅利さん、武士のような根津さん、牧師のような笠原さん、
と異なる魅力を持った3名の男性の素敵な公演でした。
※もちろん、上記の例えに関して異論は認めます(笑)。


今日の公演中、
どうしても会場の特性上完全防音というわけには行きませんから、
時折、外から救急車の音や宣伝カーの音が聞こえてくることはあるのですが、
演奏中は個人的にはそんなに気にならなかった、というか、
楽章間とか曲間にふっと「あ、鳴ってる」と気づくような感覚もありました。
それだけ、3名の演奏がよかったということなんでしょう。


越友楽道さんは去年は中野さん、加藤さんのパフォーマンスとの共演で、
素晴らしい公演でしたし、とっても気が早いですが、
また次回の公演を楽しみにしています。

(新潟県政記念館 事前申込み 2000円)

毎度のごとく、開演前に調整中の笠原さん。
県政記念館の会場の様子もちょっとわかるようにひいた感じで。



県政記念館ちょっと上のほう


帰り際、スマホを会場に忘れてしまい、取りに戻ったのですが、
その際せっかくなので撮影させていただきました。