本当に楽しみにしていたコンチェルトさんのインストアライブ。
ヴァイオリン:野口万佑花さん
チェンバロ :笠原恒則さん
による公演です。
3月の初め頃コンチェルトさんから「まだ正式決定ではないけれども」
という速報レベルですが、このお二人でインストアライブが実施される予定
ということを聞いて非常に楽しみにして、
さらに、曲目等の内容が発表になったときに、
聴きたいと思っていた「ビーバーのパッサカリア」を再演予定、
ということを知り、さらに楽しみになりました。
ビーバーのパッサカリアは、
去年の9月に野口さんと西田さんのインストアライブで初めて聴いて、
なんだかよくわからないけど「すげ~」と思い、
曲自体は初聴でいまいち理解ができなかったところも多かったろうな、
とCDを購入して、
結構な回数をリピートで聴いて、
もし次に生演奏が聴けることがあったら、
その時に少しでもなにか感じれることができたらいいな~、
なんてことを思っていました。
それが、思ったよりかなり早く聴くことができました。
今回、改めて聴く野口さんの演奏は、まだまだ完成形ではなく、
CD音源に比べればテンポも若干ゆっくり目で、
たとえばコンクールなどで演奏したとしたら、
客観的に観て、聴いて、完璧な演奏か?
といわれればそうではないかもしれませんが、
私にとっては客観的に観賞する必要はなく(汗)、
いままでもなんどか「再演してください」とお願いした曲を、
目の前で演奏してくれる姿を見て、
直接音を聴いて、本当に感動していました。
1曲約10分弱くらいだと思いますが、素敵な時間でしたね。
そういう音だけでなく、
いろいろな面でいろいろ感じることができるのが、
生演奏のイイところなんだろうな、と思っています。
野口さんの演奏ははこれからも進化し続けてくれると思います。
個人的には本当に、野口さんにはこの曲を「野口さんといえばこの曲」
と言われる中の1曲にして欲しいな、と思わずにはいられません。
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ここまで、野口さんのヴァイオリンソロの
ビーバーのパッサカリアについてばっかり書きましたけど、
もちろん、笠原さんのチェンバロもよかったですし、
笠原さんと野口さんのアンサンブルも素敵でした。
また、笠原さんのトークもとっても印象的でした。
・霊感が降りてくるような演奏、とか、
・今日のアンサンブルは直接音を聴いてあわせるのではなく、
ちょっと進んだ先の音を合わせるようなイメージ
とかとか。
また、演奏後はチェンバロの説明や、ビーバーが書いた楽譜とか絵
の説明をしてくれたりと、
チェンバロの専門家である部分と、旅芸人というかトークも慣れた感じで、
ちょっと控えめな野口さんをうまくリードしていたと思います。
また、お二人のペアはちょっと意外な組み合わせだと思ったのですが、
去年の野口さんのインストアライブをきっかけに笠原さんから声を
かけたそうです。
これからも今回のお二人の演奏もまた聴きたいですし、
また新たな素敵な組み合わせのデュオ、トリオが生まれるといいですね。
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今回のインストアライブは久しぶりの1日2回公演だったのですが、
ず~ず~しくも2回とも聴かせて貰いました。
本当にありがとうございました。
(CDショップ コンチェルト 無料だけどCDを1枚購入)