16日のNYは世界的な株安などを背景にした円キャリー取引(低金利の円を借りて高金利通貨などで運用する取引)の巻き戻しの動きが止まらず、一時1ドル=112円ちょうど近辺まで円高・ドル安が進んだ。2006年6月初旬以来の円高水準になり、17日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に3日続落。大引けは前日比874円81銭(5.42%)安の1万5273円68銭だった。3日連続で年初来安値を更新した。
17日NYでは、米連邦準備理事会(FRB)が金融機関に資金を貸し付ける際の基準金利である公定歩合を0.50%引き下げ5.75%にすると発表した。
それを受けて米国株式は大幅に反発している。
1昼夜にしての米国の政策は好感が持てる。日本と危機意識の違いが現れている対応の早さである。
日本の政治家も、米国並に柔軟かつ迅速な対応をして欲しいものだ。