前回からの続き・・・第11話
上場申請中に、申請期通期の予算達成が困難なことが発覚!
取引所にはすでに申請期の予算関係書類を提出していたが、その数値が大幅に未達成であった。
また、各種課題をクリアして、上場承認が目前でもあった。
小職は会社側に、実際本当にでる決算数値は、どれくらいかをヒアリングした。売上は予算以上の達成だが、経常利益が予算に対して72%程度になると、言われた。
・・・・・・!
小職は修正を進言したが、先方の経営企画室長は、どれくらいの幅で修正をかけたらいいか尋ねられた!
当然、この会社は、6月決算で7月末の上場を予定しており、開示ルールである決算公表は8月15日までである。従って、上場日には決算が終了しているため、また株主保護の観点から、必ず出せる数値に修正しなければならないと、説明した。
経営企画室長は、修正して提出した場合、延期になるのを恐れていた!だから取引所に出す修正数値の幅を極力抑えたい意向をもっていた。
しかし、仮に修正しなかったとしたら、
「上場しました→決算発表しました→大幅下方修正になる」ではしやれにならない。
小職は、とりあえず経営企画室長に、修正関係の資料の作成を依頼し、決算数値を正確に出すよう指示して、会社を後にした。
週末、再度経営企画室長から電話が鳴り、日曜日に会社に来るよう指示された。
日曜日に会社に訪問すると、役員全員が揃っていた。とても重苦しい雰囲気であった。
続く・・・次回こうご期待!

