京都 上賀茂神社で重陽の神事「烏相撲」開催
重陽の節句の9日、京都の上賀茂神社で、伝統行事「烏相撲」が催されました。
「烏相撲」は、上賀茂神社の神様の祖先が道に迷った神武天皇を「八咫烏(やたがらす)」になって導いたという故事にちなんだ行事で、平安時代から続いています。白装束の氏子たちが「カーカーカー、コーコーコー」とカラスの鳴きまねをした後、いよいよ「烏相撲」がスタート。境内に設けられた土俵で、地元の小学生たち20人が悪霊退散・無病息災を願い、相撲を取ります。訪れた人たちは、大きな声援や拍手を送っていました。
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五穀豊穣や悪霊退散を祈る伝統行事、烏相撲がきょう、京都市北区の上賀茂神社で営まれました。烏相撲は、上賀茂神社ゆかりの神が、3本足の烏「八咫烏」に姿を変えて神武天皇の軍勢を先導したという神話に由来する行事で、毎年9月9日の重陽の節句にあわせて営まれています。境内に設けられた土俵の前に烏帽子と白装束をまとった氏子2人が登場しました。弓矢と刀を円錐型に盛られた立砂に立てかけて五穀豊穣などを祈り、この後2人は交互にカラスの鳴きまねをしました。その後、悪霊退散の願いを込め、地元の子どもら20人が相撲をとりました。きょうは時折強い雨が降るあいにくの空模様となりましたが、ことしの葵祭の斎王代を務めた坂下志保さんも見守る中、繰り広げられる真剣勝負に、参拝者らから時折歓声があがっていました。
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