日本初、iPS作製 慶大 「健康長寿者」死後の皮膚から産経新聞7月26日(木)7時55分配信 健康で長生きした105歳以上の「健康長寿者」の死後の皮膚から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ることに、慶応大の鈴木則宏教授(神経内科)らが成功した。病気にならない「正常細胞」の指標として利用でき、アルツハイマー病などの早期診断に役立つという。米科学誌プロスワンに26日、発表した。死者からiPS細胞を作製したのは日本では初めて。 アルツハイマー病やパーキンソン病は、患者の神経細胞を研究に使えないことが診断や治療法開発の壁になっている。 iPS細胞で患者由来の神経細胞が作製可能になったが、異常を詳しく調べるには、生涯にわたって健康だった人の細胞と比較する必要があった。 研究チームは皮膚細胞が人の死後も2日ほど生き続けることに着目。健康に老後を過ごし105歳以上で死亡した2人の皮膚細胞を、家族の同意を得て採取。病気の性質を持たない正常なiPS細胞を作り、神経細胞に分化させた。 これを患者のiPS細胞から作った神経細胞と比較した結果、患者由来の細胞は正常細胞と比べ、脳にみられる異常なタンパク質が2倍近くあることが判明。異常なタンパク質は高齢になってからではなく、生まれたときから作られている可能性が高いことを示す成果で、発症前の早期診断が期待される。トリーバーチ