何でもかんでも民間に知恵を借りるなら、どうして良い大学出て公務員になる必用があるんだ? | iPhone De Blog

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先日、こんな記事を見つけた

この市は、以前から図書館の運営を民間のビデオ屋に任せて、最近はタブレット端末を小学生に配布した事で有名になっている街だが、今度は塾と共同運営と言う話を持ち上げてきた。

良く、この手のやり方をする時に「民間に知恵を借りる」と言う言い方をするが、「民間」と言うのは基本は利益を追求するのが目的であり、利益というのはあくまで私的な利益で公益では無い。

この塾がどういう事をやっているのか知らないが、所詮「民間」である訳で、その「利益」を追求する為のコストカットのノウハウや集客する為のノウハウを見習おうと言い換えても良いだろう。

よしんば、この塾が面白いことをやっていたとしても、塾の存在価値と言うのは現代の受験社会、つまり、企業や官公庁が求めるペーパーテストに優秀な成績を上げる人材を選りすぐる為のシステムを助長するところにある訳で、それに迎合すると言う意思を表してるとも言える。

まあ、図書館の運営もタブレット端末も大目にみるとして、ここまでくれば暴走だろう。

何でもかんでも民間の知恵を借りるなら、そもそもペーパーテストで人材を選りすぐっても意味が無い=良い知恵が出ない。と言う事になり、受験競争そのものを否定する矛盾する行為といえるだろう。

結局、この市長は話題作りが上手いだけで、先のことなど何も考えてないのだ。

現に、この隣街に僕の好きなお茶を売ってるお茶屋があり、そこの奥さんに聞いた話だが、この街は図書館運営やタブレットの配布などで、全国から視察が来る様になって、古くからある寂れつつあった温泉街の宿が活況を呈する様になって、こう言う方針に誰も反対しなくなったらしい。

これは大局よりも自分たちの目先の利益を優先する原発行政と全く同じだ。

原発がある街は、それなりに補助もあり、人も来て街も潤う。

結局、反対しているのは街の外の人間であり、街の人間は大量の核燃料廃棄物が出ようが何しようが取り敢えず、自分たちが住んでる街が潤えばそれで良いで、反対されるのは困ると言うのが本音だろう。

先の街も教育や行政の在り方はともかくとして、街が潤えばそれで良い訳で、所詮「民間」と言うのは金を優先にするもので、公益と言う事で大局に立って動くべき行政が率先してやってるんだからいっそ公務員なんて無くしてしまえば良いって事になるんだけどね。