ファンタジー・クリスマス(日本橋三越)
日本橋三越のショーウィンドウがとてもファンタジーです。
アニマルドール作家の芦塚葉子さんの作品でクリスマスの
物語が描かれています。
作品の表情も素晴らしいのですが、ウィンドウの右下端に
書かれている物語が作品に深みを与えています。
人間が踏み込むことを長い間拒んできた樹々が鬱蒼と生い茂り
太陽の光はうっすらとしか届かない深い森。
濃い青緑のベールに包まれた冷たい空気が流れます。
威風堂々のバーバリライオンが樹の室のウサギと何やら内緒話。
今年もいよいよ心ときめくクリスマスが近づいてきました。
輝く星が零れ落ち、せせらぎは氷の結晶が舞い散り青く凍っています。
青い毛皮のブルーバックが姿を現しました。
人間の世界では彼らをもう見かけることができないのです。
この森には、たった1本クリスマスになると粉雪が舞い落ち
凍りつく不思議なもみの巨木があります。
森一番の長生き者で、毛皮が緑に変わってしまった緑熊の
番人によって、この森は守られているのです。
樹々の間になんとも美しい氷の柱が見えてきました。
輝く氷の粉が散りながら音を奏でます。
ドードーとハシビロコウがうっとり聞きほれているようです。
クリスマスの夜に、きっとどこかの神秘の森では
もう会うことのできない動物たちが楽しく語り合っているでしょう。



