刑事の男
12月3日
近藤英二は聞き込みの途中にコンビニでアンパンと牛乳、ラッキーストライクを購入し、店をでた。
抱える事件のほとんどが、手がかりのつかめないお手上げの状態だった。
「…冷えるな。」
トレンチコートの襟を立て、買ったばかりの煙草に火をつけた。
通りの向こうにある商店街は、これから迎えるクリスマスに向けて明るいネオンサインや装飾で、にぎやかな様相を呈している。ジングルベルの音楽もどこからともなく聞こえてきた。
「ママ、あの刑事さんだよ」
母親と手をつないだ少年が、通りがかりに英二を指差しながら母親に呼びかけている。
英二は、僅かに微笑みをつくり、タバコを持った二本指を立てて応えた。
「あらほんと。ご苦労様だね。」と母親は立ち止まることなく淡々とその場を通り過ぎた。
子どもは、不思議そうに英二の方を何度も振り返っていた。
英二は、通りに停めた車に乗ろうと、タバコを捨てドアを開けようとした。
そのときだった。
いつもと車の気配が違う。移動している?誰かが乗った?
悪い胸騒ぎがする。
以前読んだコナンドイルの本を思い出した。
--良い予感と悪い予感。当たるのは大抵後者の方だ--
英二は最悪の状況を考え、車の下にライトをあてて、爆発物の有無をチェックした。
あるのはぐしゃりと潰れたマクドナルドの紙コップだけだった。
しばらく考えて、英二は一つの結論を得た。
新手のシンジゲートが残したメッセージかもしれない。
新たに聞き込みをする必要があるな。
英二は紙コップを拾い、通りを歩く人たちに
声をかけ始めた。
「近藤警察のデカだけど、この紙コップに見覚えはないかな。
‥じゃあ、この写真に心当たりはないかな。
ここに映ってる自転車って、やけに規則的に並んでいると思うんだけど‥」
近藤英二は聞き込みの途中にコンビニでアンパンと牛乳、ラッキーストライクを購入し、店をでた。
抱える事件のほとんどが、手がかりのつかめないお手上げの状態だった。
「…冷えるな。」
トレンチコートの襟を立て、買ったばかりの煙草に火をつけた。
通りの向こうにある商店街は、これから迎えるクリスマスに向けて明るいネオンサインや装飾で、にぎやかな様相を呈している。ジングルベルの音楽もどこからともなく聞こえてきた。
「ママ、あの刑事さんだよ」
母親と手をつないだ少年が、通りがかりに英二を指差しながら母親に呼びかけている。
英二は、僅かに微笑みをつくり、タバコを持った二本指を立てて応えた。
「あらほんと。ご苦労様だね。」と母親は立ち止まることなく淡々とその場を通り過ぎた。
子どもは、不思議そうに英二の方を何度も振り返っていた。
英二は、通りに停めた車に乗ろうと、タバコを捨てドアを開けようとした。
そのときだった。
いつもと車の気配が違う。移動している?誰かが乗った?
悪い胸騒ぎがする。
以前読んだコナンドイルの本を思い出した。
--良い予感と悪い予感。当たるのは大抵後者の方だ--
英二は最悪の状況を考え、車の下にライトをあてて、爆発物の有無をチェックした。
あるのはぐしゃりと潰れたマクドナルドの紙コップだけだった。
しばらく考えて、英二は一つの結論を得た。
新手のシンジゲートが残したメッセージかもしれない。
新たに聞き込みをする必要があるな。
英二は紙コップを拾い、通りを歩く人たちに
声をかけ始めた。
「近藤警察のデカだけど、この紙コップに見覚えはないかな。
‥じゃあ、この写真に心当たりはないかな。
ここに映ってる自転車って、やけに規則的に並んでいると思うんだけど‥」
















