息子へ


21歳の誕生日おめでとう。

今年も先輩たちにケーキでお祝いしてもらってるのかな・・・


物心ついたときから

お母さんと二人で頑張ってきたね。


ずっと仕事で忙しかったから、寂しい思いたくさんさせたね。


幼稚園の夏休みは、いつも一緒に自動車学校に出勤したね。

校長先生が

「お母さんがどんな仕事してるか、ちゃんと見せてあげなさい」って言ってくれたから


それからは、君にとっても楽しい夏休みだったね。

授業中、校長や喫茶店のおばちゃん、事務員さん、生徒さん達に遊んでもらって

時には卒業生のお兄ちゃん、お姉ちゃんが迎えにきてくれて

動物園や遊園地、プールもつれてってもらったよね。



ある日「お母さん、ボクのおもちゃやお菓子買うために

毎日暑いのに頑張って仕事してるの?

校長先生が教えてくれてん

お母さん毎日、ありがとう」って言ってくれたことあるよね

それを聞いて、泣いちゃったんだ



それから、母の日に書く君の「お母さん」の絵は

車と信号機が必ず一緒に書いてあったね。


『お母さん』 が 『おかん』 になったとき

ちょっと反抗期だったね。

父親が必要な年齢になったのかなぁ・・・って思った

そんなとき、君にとって大切な『おっちゃん』に出会えたね。

お母さんにとっても、『親父』的な人


男として人として、いろんな事教えてもらったね。



獣医さんになりたい。って言ってた君が

「人の役にたちたい」と

自衛隊に入隊を決めたときはびっくりしたけど

たぶん、おっちゃんの影響が大きかったんだろうね。


免許取って、初めて買った車も

おっちゃんと同じ車がほしい。と言って決めたのは笑ったけど



明日入隊って日の夜、

「おかん、今までありがとうな

おかんが俺のおかんでよかったわ」

「どうしたん?」って聞くと

「どんなこともちゃんと答えてくれたやろ

ちゃんと頑張っとったらええんやって教えてくれたやん

それと、もう彼氏作ってもえ~で 今度はおかんが幸せになる番やで

そやけど、いつまでも俺の目標でおってな」って言われて

何にも言えなかった


君からの質問が段々大人になってきて、やばいなぁと思って

毎日必死で日経新聞とにらめっこしてたんやで

彼氏かぁ・・・親の勝手で片親にしてしまったから

君が大人になるまで絶対「男」の影は見せない!って決めてたんだ


実はね、君が巣立ってから、ちょっと気が抜けてボォーっとしてた

でも、厳しい訓練に弱音言わずに頑張ってる君の姿見てから

負けてられない!って また頑張れたんだ


能登地震、新潟中越地震があって、災害派遣から帰ってきたとき

「俺、自衛隊でよかった。当たり前のことやってるのに

『ありがとう』って言われてん、これからも人の役に立てるように頑張るわ」って

電話くれたとき、立派になったなって嬉しかった。



一人でよく頑張って育てたね。って言われるけど違うよね。


君も、お母さんも

周囲の人たちにいっぱい助けられ、守られてきたからだよね。

ほんと、何もないけど 人には恵まれたよね。

かけがえない財産だね。



一緒に誕生日を祝ってやれないのは寂しいけど

大人になった君を誇らしく思うよ。

これから雪深くなって大変だと思うけど

体調管理には注意して

「誰かのために」の思い大切にして頑張りなさい。


君がいなかったら、今のわたしはなかっただろうな。

お母さんのところに生まれてきてくれて本当にありがとう。


正月休みで帰ってきたときは

また、車・政治経済の話しいっぱいしようね。



2008/12/18  母より