2008年10月~12月のIT支出カット率,金融危機前の計画比で10%~20%に
昨年末の金融危機以降の景気後退により、企業の投資が冷え込む
ことについて、昨日このブログでも取り上げました。そのことに関連し
ITProに標記のような記事が掲載されておりました。
2008年10月~12月のIT支出カット率,金融危機前の計画比で10%~20%に
内容的には、今のところ多くの企業では、金融危機前後でIT投資の
削減は行われていない。ただし、削減しつつある企業が出てきていることも
確かで、今後2009年以降は、削減傾向がより顕著になるのではないかと
いうことでした。
削減率については、投資目的別では、運用保守の削減率が低く、新規
システム開発や既存システムの再構築の削減率が高くなっています。
また、業務別では、物流、会計、人事給与などの削減率が低く、SCM、
経営戦略系、CRM顧客関連などの削減率が高くなっています。
この調査結果からも、不要不急の投資は削減傾向にあることが
見て取れます。
先日の記事でも書きましたが、初期対応として、不要不急なIT投資を
削減するのは、当然の動きだと思います。冬眠するようにじっとして
いることがこの経済危機を乗り越える最善策の場合、投資削減という
対策が有効だと思います。しかし、それだけでは結局じりじりと体力を
消耗するだけで状況を打開できない場合は、積極的に状況を打破する
ことを検討する必要が出てきます。
IT部門は、一旦全社の方針に沿ってIT投資(費用)の削減に努めながら、
この経済危機の中で経営的な効果を生み出すためにITで何ができる
のかを検討し、経営層に提案することが求められるでしょう。それは、
コスト削減策かもしれませんし、売上拡大に寄与するような事項かも
知れません。
多くの場合、コスト削減や売上拡大などの対策について、事業部門が
主体となって検討がなされているはずです。しかし、それでもなおかつ
IT部門に期待がよせられるのは、IT部門が企業内の組織の壁を越えた
策を立案できる可能性があることと、改革の具体的な手段(ツール)を
持っている(あるいは、世の中に存在することを知っている)可能性が
あるからです。
IT部門が、システム運用部門として経営に貢献するのか、戦略部門
として貢献するのか、その実力が試される時が来るのではないかと
思われます。戦略部門として貢献するためには、経営や事業上の
戦略や課題を適切に認識し、その実現策のプランニング力が重要に
なります。多くの企業のIT部門にとっては、まだまだ弱い領域に
該当すると思いますが、取り組むべき課題、期待されるであろう課題に
なると思います。
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