情報システム開発プロジェクトの定量管理 品質について
前回のエントリーで、情報システムプロジェクトの定量管理についての
日経コンピュータの記事を紹介しました。その記事の中では、プロジェクトの
成功判断を、Q(品質)、C(コスト)、D(納期)が、計画通りであったかどうかで
プロジェクトの成否を評価しています。今日は、その中で、情報システム
開発プロジェクトの成否としてのQ(品質)について、記載したいと思います。
日経コンピュータの記事では、品質について、利用部門の満足度で
測っており、「計画通りに利用して満足」という回答は、51.9%であった
そうです。
ただ、「満足しているかどうか」、満足率という指標で状況を把握し、
その推移で対応を取りつつ、満足率を高めるというのは分かるのですが、
何を持って満足なのかについては、定量的にあらわされておらず、
多分に感覚、定性的な評価になっていますね。
たしかに、品質を向上させるという事を目的に考えた場合に、品質を
どのように捉え、それを何で測るのかというのは難しい問題です。
システム開発プロジェクトの作業品質を主として捉えた場合には、
・バグ不具合の発生率
・機能要件の実現率
などが、管理指標になるかもしれません。
ユーザー視点に立った品質を捉えた場合には、
・完成システムの利用率
・業務要件の実現率
などが、管理指標になるかもしれません。
日経コンピュータの特集の中での囲み記事で、「情報システム開発は、
業務システム(情報システムを活用した業務の仕組み全体のこと)の
構築へと役割の高度化が求められている。」との、」JUASの細川理事の
談話が紹介されています。ICT技術が高度化したことで、単なる業務
改善の手段から、ビジネスへの貢献が求められています。そういう
背景を踏まえて品質ということを考えれば、当然、ビジネス視点に
立ったビジネスへの貢献度合いを考える必要があると思います。
拙書「経営戦略の実効性を高める~情報システム計画の立て方・
活かし方」では、KPIのブレイクダウンを通じて、実現すべき経営
課題の成果(パフォーマンス)を明らかにし、それを詳細化することで、
その実現手段である情報システムが実現すべき成果(パフォーマンス)を
明らかにする方法を示しています。開発する情報システムが、その成果を
出せているかどうかを評価することで、経営戦略(事業計画)への貢献と
いう品質管理を実現しようとしています。
参考資料
経営戦略(事業計画)の期待成果からITのパフォーマンス要件を落とし込む
これまで、このビジネス上求められるパフォーマンスに対して、情報
システムが貢献できているかどうかというパフォーマンスを管理すると
いう視点が希薄であったように感じています。今後、ITの活用が高度化
するに伴い、品質管理の問題として、このパフォーマンス管理が重要に
なってくると感じています。
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News
先日告知をしましたが、当ブログで掲載しているような「経営戦略の
実効性を高める情報システム」を実現するためのIT企画の方法を
習得いただくための研修を実施します。講師は、このブログの主催者で
あり、「経営戦略の実効性を高める~情報システム計画の立て方・
活かし方」の著者である柴崎知己が勤めます。
詳細は、以下の案内ページを参照ください。
第4回 2008年12月18日(木)~19日(金) 東京国際フォーラム
『経営戦略の実効性を高めるIT企画研修 (東京)』 開催案内
第5回 2009年1月22日(木)~23日(金) 東京国際フォーラム
『経営戦略の実効性を高めるIT企画研修 (東京)』 開催案内
多くの方のご参加をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
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