経営課題の実現策を企画する 8 未実現能力の例 | インタープレイ コンサルティング 株式会社  Blog

経営課題の実現策を企画する 8 未実現能力の例


また、更新が滞っており申し訳ございません。また、それにも

関わらず参照いただき、ペタを残してくださっている方々、

お礼を申し上げることもできておらず、本当に申し訳ございません。

 

 

久しぶりの更新で、前のエントリーとのつながりも忘れてしまって

いる方も多いかと思いますが、お付き合いください。

 

 

前回のエントリー

  

経営課題の実現策を企画する 7 SCNはあくまで仮説立案、検証が重要

  

では、SCN(Strategic Capability Network)活用の注意事項を

記載しました。話の中心は、作成したSCN図の検証の必要性に

ついてでした。

 

その続きとして、何を検証する必要があるのか、どのようにして

検証を行うのかについて、何回かに分けて記載してみたいと思います。

 

 

何を検証するかというと、SCN図の作成で洗い出されたケイパビリティーの

過不足や内容の妥当性についてです。SCN図は、最上部に記載される

バリューの実現策(イネーブラー)を導き出すための考え方ですが、その

検討の中心は、バリューを実現するためにどのようなケイパビリティーが

必要かにあります。整理したケイパビリティーが間違っていると、最終検討

結果の実現策(イネーブラー)も誤ったものになってしまいます。このため、

SCN図作成後、そこで洗い出されたケイパビリティーの過不足や妥当性に

ついて検証することが重要になります。

 

また、SCN図は、バリューを実現するために組織が持つべき「あるべき

ケイパビリティー像」を描き出しがちです。このあるべき像が実現可能な

ものであればよいのですが、そうでない場合、導き出された実現策

(イネーブラー)は絵に描いた餅になる可能性があります。

 

例えば、

 

ある製造メーカーで、競合の追い上げにありシェアの低下が続いて

いました。この状況を打破するために、A製品の機能強化と価格

競争力の強化にあわせて実現することに取り組むことになりました。

実現に向けて様々な検討がなされ、SCNでの検討では、実現には

従来外部調達していた主要部品の機能強化を図り、それを内製に切り

替えることが、機能強化と価格競争力を強化するために必要だとの

結論が見えてきました。

 

しかし、この主要部品の内製化の議論は、以前から何度も議論に

あがっていたとのことですが、実際には実現されてきませんでした。

その部品を開発・製造するケイパビリティーが、現状組織にまったく

不足しており、今からそのケイパビリティーを獲得することは無理と

いうわけでもありません。現状のケイパビリティーでは不十分な

部分もあるが、今後の取組み(イネーブラー)次第で、十分に

「やれる」と思えるものでした。

 

しかし、過去の例を見てもこの内製化は上手く進んでおらず、

今回も難しいのではないかとの意見を漏らす方もおられました。

なかなかその真意が明らかにならないのですが、ようやく明らかに

なったのは、その主要部品の取引先は、役員との関係が深く、

取引関係を変えようとしても変えれないということでした。

これは、組織能力の話ではなく、政治的な話です。しかし、

往々にして、このような政治的な話で、上手くいかないということが

発生します。

   

この場合、その取引先からの仕入れを他部品に切り替えるなど、

取引状態と規模を現状と同等に確保しつつ、こちらが狙いとする

部品に関する取引は取りやめる形にもっていくということが必要に

なるかもしれません。

(変更できないことを与件と捉え、代替手段を検討する)

 

あるいは、役員の信頼を得、かつこのバリューの実現に、内製化が

非常に重要であることを理解いただくことができるというケイパビリ

ティーを追加する必要があるかもしれません。

(ただし、SCN図にそのようなケイパビリティーを明記できないため、

裏ケイパビリティーとして定義し、実現策を検討する必要があります。)

 

このように、SCN図で定義された「あるべきケイパビリティー像」に

ついて、そのケイパビリティー獲得の実現性について検証を行う

ことで、机上での検討では見えてこないケイパビリティーが

見えてくることがあります。


検討結果の実現性を高めるためには、この検証が非常に重要に

なってきます。

 

 

つづく  (検証方法については、次回)


 

 

  

----------------------------------------------------------- 

News


先日告知をしましたが、当ブログで掲載しているような「経営に

貢献するIT」を実現するためのIT企画の方法を習得いただくための

研修を実施します。講師は、このブログの主催者であり、「経営

戦略の実効性を高める~情報システム計画の立て方・活かし方」の

著者である柴崎知己が勤めます。

 

詳細は、以下の案内ページを参照ください。


『経営とITの融合を実現するIT企画研修 (大阪)』 開催案内

 

多くの方のご参加をお待ちしております。

よろしくお願いいたします。
 

-----------------------------------------------------------

 

 

このブログの TOPへ

  

********************************************************

当ブログは、インタープレイコンサルティング株式会社柴崎知己が

主催する「経営に貢献するITのあり方」や「ITの戦略的活用」に関して

検討するブログです。


【過去記事の一覧はこちら】 

当ブログのメインテーマである「経営に貢献するITのあり方」や

「ITの戦略的活用」に関する記事の一覧は、以下を参照ください。

ITの戦略的活用についての検討の軌跡 (掲載記事一覧)

 

日々思うこと、旅行記、グッズ紹介など、その他の記事の一覧は、

以下を参照ください。

その他記事 掲載記事一覧



【特集記事】

『事業戦略(計画)の実現に貢献するIT』を如何に実現するか

 事業戦略を如何に理解するか 全20エントリー

  

『事業戦略(計画)の実現に貢献するIT』と『ITマネジメント』の融合

 ITマネジメントの考察 全21エントリー

 

 

********************************************************

 

当ブログの主テーマである「経営に貢献するITのあり方」や「ITの

戦略的活用」の実現方法、IT戦略の立案方法について記載した

書籍の紹介ページはこちら 。(目次を全文掲載しています)



  

********************************************************

Copyright(C) 2008 Tomomi Shibasaki. All Rights Reserved.