経営課題の実現策を企画する 7 SCNはあくまで仮説立案、検証が重要
SCN(Strategic Capability Network)について、何度かに渡って
記載をしてきましたが、それもそろそろ終わりに近づいてきました。
これまでは、SCNの記載方法、検討方法を中心に記載してきましたが
今日は、SCN活用にあたっての注意事項について記載したいと
思います。
SCNは、これまで記載してきたとおり、ビジネス上の価値を実現する
手段を導き出すための考え方のフレームワークです。
フレームワークといっても、至極単純で、ビジネス上の価値を
実現するためには、どのような能力が組織に必要かを掘り下げて
いくことで、その実現手段が導き出されるというものです。
検討の結果SCNで図式化される能力や実現手段は、そのビジネス上の
価値を実現するための「あるべき姿」をあらわしています。そこに描かれて
いる姿には、すでに身に着けている能力も含まれていることも多々あります。
このため、SCNで描いた図式を現状の能力でどこまで実現しているのか、
評価を行う必要があります。この現状とあるべき像(SCN図)のGAP分析を
通じて、ビジネス上の価値を実現するために必要となる能力やその実現
手段が明らかになっています。
さて、このようにSCNを用いて分析してきた獲得が必要となる能力と
その実現手段は、本当に必要なもので、かつビジネス上の価値実現に
有効なものになっているのでしょうか。
これはSCN図の作り方にもよりますが、もしSCN図の作成を、机上で
「この価値実現のためには、どのような能力が必要か?」と自問自答し
作成している場合は、内容の検証が必要となります。
例えば、SCN図の作成際に、その検討の視点が社内組織にのみ目が
向いてしまっている場合があります。このような場合、現状の組織能力が
取引先との取引関係を前提に成り立っている場合があっても、それに
目が行かず、実現するために必要な能力が自社組織内で完結した
能力として抽出されがちです。しかし、実際には、取引先との関係が
与件となり、SCN図の作成で描き出された能力の実現は、絵に描いた
餅になってしまう場合があります。
このようなことから、SCNの活用には、次のようなステップを踏むことが
大切です。
① あるべき論でSCN図を作成する。
② 現状の組織能力とのGAPを分析する。
③ 未実現能力について、なぜその能力が未実現なのか検証する
④ 検証の結果を、①で作成したSCN図に反映する。
本当にその能力が必要なのか、現状なぜその能力が身について
いないのか、その原因はどこにあるのかなど、実際のビジネスの状況を
深く掘り下げて検証することが必要です。この検証が、真に効果を生む
実現策のプランニングには、不可欠です。
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