『事業戦略(計画)の実現に貢献するIT』 15 経営課題の抽出-KPI その1
『事業戦略(計画)の実現に貢献するIT』 では、事業戦略の実現の
手段としてITや非ITの取組みを活用します。戦略を実現するためには、
より具体的にどのような課題を解決することが必要なのかを明らかに
する必要があります。その検討方法として、事業戦略情報から、
バランススコアカードの4つの視点に沿って経営課題を整理する方法、
およびその検討の際の留意点について、これまで記載してきました。
これまでは、各視点毎に経営課題の項目をいかに導き出すかを
中心に説明を行ってきましたが、もう一つ重要な検討項目があります。
それが、各経営課題に対するKPI(KGI)の整理です。
経営課題とは、言葉の通り、経営上実現が必要(重要)な課題です。
「実現すること」が前提にあるので、「何をもって実現した」と
言えるのか、その達成レベルが、暗黙に前提としてあるはずです。
その暗黙になっている達成レベルを、明らかにしておくことが、
この経営課題の抽出作業において、もう一つの重要検討項目です。
なぜ、経営課題の達成レベルを明確にしておくことが必要かと
いうと、以前にも記載しましたが、手段として用いるITや他の取組みの
パフォーマンス要件のインプットとして経営課題のKPIを用いるからです。
経営課題の実現のためにITを用いる場合、ITが課題実現に対して有効に
機能しなければ意味がありません。この「有効に」には、二つの側面があり、
一つは「ベクトルの方向」であり、もう一つは「ベクトルの長さ」です。
「ベクトルの方向」とは、目的やそれを具体化した機能のことです。
経営課題がリードタイムの短縮を求めているのに、その手段である
ITがコスト削減を目的にしていては、経営課題は実現されません。
経営課題の目指すところと手段であるITが実現するものとの方向性が
きちんと合っていることが必要です。
「ベクトルの長さ」とは、パフォーマンスです。経営課題が3日間の
リードタイムの短縮を目標としているのに、その手段であるITが
2時間のリードタイムを目標としていては、経営課題は実現されません。
経営課題の目指す改善目標と、手段のパフォーマンスを一致させる
ことが、経営課題実現のためには重要です。
バランススコアカードを用いた事業戦略の整理作業の以後、その実現
策の検討を行います。その検討では、整理された経営課題と手段に
ついて「ベクトルの方向」と「ベクトルの長さ」を整合させるように検討を
進めます。そのために、経営課題の項目の整理だけでなく、経営課題の
達成水準をこの作業時に明らかにしておくことが必要になります。
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