『事業戦略(計画)の実現に貢献するIT』 14 経営課題の抽出-学習と成長の視点
本日は、いよいよ最後の学習と成長の視点の記載についてです。
学習と成長の視点には、戦略情報からどのような課題を整理して
抜き出すかというと、これまでの3つの視点を実現し、さらに機能させ、
将来にわたってその戦略的狙いを強化していくために、組織が
持つべき文化、能力などを作り出すための課題を列挙します。
戦術の3つの階層の視点に挙げれた経営課題を実現するのは
結局は「人」、社員です。その社員に必要な能力や経験がなければ
適切な経営課題の設定をしても、それを実現することは難しい
かもしれません。
また、能力や経験があっても、課題の実現に積極的に取り組む
とは限りません。適切なインセンティブが必要かもしれませんし、
そのような課題に向かって積極的に取り組むという社風のような
ものが大切かもしれません。
そのように考えた場合、戦略を遂行し実現させ、さらに発展させて
いくためには、どのような人材、組織風土・文化、社内の仕組み・
制度などが必要かを十分に検討し、その実現を図ることが
大切になります。そうして検討された課題が、この学習と成長の
視点に列挙されるべき経営課題に該当します。
こうして書くと、もっともらしいのですが、入手した戦略情報で
もっとも抜け落ちていることが多いのが、この学習と成長の視点です。
では、ある程度補って記載しようとすると、どうも一般的な課題の
列挙になっていしまい、本当にこれでポイントを押さえているか
心配になるのも、この学習と成長の視点です。
つまり、学習と成長の視点の経営課題設定は、非常に難しいのです。
戦略情報から学習と成長の視点に関する課題を抜き出すことが
できなかった場合、経営者がこの視点に関することを軽視しているか
というと、多くの場合そうではありません。むしろ、多くの経営者の
最大の関心が、この学習と成長の視点に該当する課題に向けられて
います。入手した戦略情報から課題を読み出せなった場合でも
経営者の思いを確認すれば、多くの情報が引き出せる場合が多いので
追加のヒヤリングなどが重要になる場合も多いでしょう。
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