『事業戦略(計画)の実現に貢献するIT』 5 KGI/KPI
先日からのエントリーで、
「戦略―課題―取組みの内容と成果について、論理的な関係が
成り立つように、落とし込みを行う」ことの重要性と実施精度に
ついて記載しました。本日のエントリーでは、今後の話の展開の
準備として言葉を整理します。
本日整理するのは、「戦略―課題―取組みの内容と成果」と
KGI/KPIについてです。
先日のエントリーで以下のような記載をしていますが、右側に
書き並べられている数字は、課題/取組みの成果をあらわして
います。単位を書いていませんが、コスト削減額を表しています。
【課題の達成水準】
製造コストの削減 10
【各取組みの効果】
原材料の見直し効果 3
製造工程、製造方法の見直し効果 5
アウトソースの活用 2
-----------------------------------------
合計 10
一方で、KGI、KPIという言葉を聞かれたことがあると思います。
それぞれ略語なのですが、略さず書くと以下の通りです。
KGI : Key Goal Indicator
KPI : Key Performance Indicator
KGIが最終ゴールの指標、KPIがそのゴール達成のための
中間指標のようなイメージです。
上記の例でいうと、製造コストの削減(10)というのが最終目標で
あり、これがKGIに該当します。そして、製造コストを10削減する
ためには、原材料の見直し(3)、製造工程/製造方法の見直し(5)、
アウトソースの活用(2)が必要であり、この各取組みの効果目標が
KPIに該当します。
さらに、製造工程/製造方法の見直し(5)を実現するためには、より
詳細な取組みが必要となりますが、その場合、製造工程/製造方法の
見直し(5)がKGI、詳細な取組みの効果目標がKPIと言うことも可能です。
これは誰から見た場合かにより、言葉の定義が変わります。
事業部門の責任者から見ると、事業戦略の達成を図る指標がKGIで
あり、その実現のための取組みの実現状況を図る指標は、すべて
KPIです。取組みが階層化されていても、そのすべての階層の
指標がKPIです。
一方現場の管理職の場合、上位組織の課題を実現するための
取組みが、下部組織に落とし込まれていることが多いでしょう。
この場合、上記組織でKPIと定義されたものが、下部組織の
KGIになります。
上記のようなKGI/KPIの関係はありますが、話をややこしくしても
意味が無いので、簡略化して、すべてをKPIといってしまっても
よいのではないかと思います。
事業戦略(計画)の実現には、事業全体がかかわりを持ちます。
自組織(私)にとってのKGIが、別の人(他組織)にとってのKPIで
ある場合もあり、KGIかKPIで話を混乱させる場合もあります。
その指標が最終指標か中間指標か、その区別を付けることが
大切ではありません。先日からのエントリーにあるように、指標間に
論理的な関係性を持たせながら、内容と指標(目標値=成果)を
落とし込むことが大切です。
成果の目標設定、達成を図るための指標を、すべてKPIと言っても
特に不都合はありませんでした。(変な混乱がないだけ、よいです)
このため、拙書「経営戦略の実効性を高める~情報システム計画の
立て方・活かし方」では、このような指標すべてをKPIという言葉で
表しています。
今後、拙書の記載内容をベースに話を進めるため、言葉を拙書で
用いているものに合わせようと思います。このため、上記「成果」を
図るための指標については、KPIという言葉で表現することにします。
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