『事業戦略(計画)の実現に貢献するIT』 3 何を検討し、結果として何を明らかにするのか
昨日の役割分担についての検討のエントリーにて、次のような結論を
記載しました。
・事業戦略(計画)の実現のためにどうすべきかの検討の主体は、
事業部門が行う。
・IT部門は、その実現にITがどのような形で貢献できるかという観点で
検討を行う。
・IT部門は、その検討の際には、事業部門からのIT化要望をインプットに
するのではなく、事業戦略(計画)をインプットして検討を行う。
・事業部門の検討と同様の検討をIT部門でも行い、その結果を両者が
すり合わせ、事業戦略(計画)の実現策をまとめる。
・上記を行うために、事業部門とIT部門で共通の検討フレームワークを
用いる。
さて、本日のテーマは、事業部門、IT部門は、共通の検討フレーム
ワークとして、「何を検討し、結果として何を明らかにするのか」について
記載しようと思います。
結論から言うと、次の2点を明らかにすることが必要です。
(事業戦略(計画)が検討されているという前提の下で・・・)
①事業戦略(計画)実現のための課題(経営課題)とその達成水準を
明らかにする。
②経営課題を実現するために必要な取組みの内容と、その取組みが
実現すべき成果を明らかにする。
事業戦略と上記①、②の関係は、次のような関係にあります。
事業戦略― ①―1 ― ②―1
| ― ②―2
| ― ②―3
|
― ①―2 ― ②―4
― ②―5
― ②―6
事業戦略は、複数の経営課題からなっており、また同様に経営課題の
実現には、複数の取組みが必要になることを表しています。
例えば、商品の低価格化で競合商品との差別化を行う戦略をとる場合、
原価の低減が課題となります。原材料の購入価格、製造コストの削減、
販売費の削減、他間接コストの削減など、事業活動における様々な
コストの削減が課題となります。
また、製造コストの削減を実現するためには、原材料の見直し、
作業の自動化など製造工程、製造方法の見直し、アウトソースの
活用の是非など、多様な実現方法が想定されます。
また、戦略、課題、取組みは、成果という点でみると、互いに関連性を
持っています。上記の例でいうと、原材料の見直し、作業の自動化など
製造工程、製造方法の見直し、アウトソースの活用など、それぞれの
取組みによりもたらされるコスト削減効果の合計が、課題である
製造コスト削減の効果(①の文章における達成水準)となります。
この戦略―課題―取組みの内容と成果について、論理的な関係が
成り立つように、落とし込みを行うということが、「何を検討し、結果と
して何を明らかにするのか」の答えになります。
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